【ニューデリー】Hitachi Home Electronics Asia (Singapore)Ltd (HHES)は、世界的な販売計画の一環としてインド市場に超薄型液晶テレビを紹介するとともに、今年はこの種の新技術製品の販促に10クロー(US$234万)を投じる計画だ。
ビジネス・スタンダードが6月22日報じたところによると、シンガポール経由で輸入される日本製のこの種の製品には40％近い輸入税が課されるため、超薄型LCD TVの価格は8万3000～14万5000ルピーするが、HHESは急増する富裕層をターゲットに市場を開拓する方針だ。インドには年収450万ルピー(US$10万5386)以上の富裕層が160万世帯前後存在し、その大部分がマハラシュトラ州Mumbai／カルナタカ州Bangalore／Delhiに居住している。
HHESのインド事業を担当するTarun Jain主任によると、第1段階ではMumbai／Bangalore／Delhi等のメトロ(人口100万以上の都市)をターゲットにし、その後Ludhiana／Pune／Jaipur等の二級都市(tier II cities)の開拓を図る。
HHESはまた外国語フィルムの配給を手がけるPalador Picturesと『ワールド・シネマ・クラブ』を組織、超薄型TVを用いたシネマ人口の拡大を図る計画を協議している B
日立は現在LCD TV市場の4％、プラズマTV市場の18％のシェアを占めているが、前者を10％、後者を20％にそれぞれ拡大する方針だ。また向こう3年間に超薄型TV市場の50％以上のシェアを占めることを目指している。インドにおけるフラット・パネルTVの販売台数は2007年に40万台を記録、今年は90万台に達するものと予想されている。