SEAnews 2008-08-18 ArtNo.41322

【ニューデリー】今年6月の工業生産伸び率は5.4％と、昨年同月の8.9％に比べ、顕著に鈍化した。しかし前月の見直し後の成長率4.1％に比べ多少回復した。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが8月12／13日報じたところによると、中央統計局は12日、6月の工業生産指数(IIP)を発表した。それによると、製造業と電力部門は昨年同期に比べ成長が鈍化したものの、前月に比べると多少回復の兆しが見られた。
今年6月の製造業成長率は5.9％と昨年同月の9.7％から大幅に鈍化した。しかし前月の4.2％の伸びを上回った。
電力生産の伸びも昨年同月の6.8％から2.6％に減速したが、前月の1.2％の伸びに比べ多少回復した。
逆に鉱業部門の6月の成長率は2.9％と、昨年同月の1.5％を上回ったものの、前月の5.1％に比べ失速した。
今年第1四半期(2008/4-6)のIIP成長率は5.2％と、昨年同期の10.3％に比べ大幅な鈍化を見た。製造業は昨年同期の11.1％から5.6％に、電力部門も同8.3％から2.0％に、何れも鈍化した。しかし鉱業部門は昨年同期の2.7％から4.7％に加速した。
用途に基づく分類(use-based classification)によれば、今年6月の耐久消費財部門の伸びは3.5％(昨年同月-3.6%／前月2.6%)、非耐久消費財部門は12.2％(昨年同月6.3%／前月－)、消費財部門は10％(昨年同月3.6%／前月7.2%)、資本財部門は5.6％(昨年同月23.1%／前月3.4%)と、消費財部門の復調が目立った。また資本財部門も昨年同月に比べ大幅に鈍化したものの、前月に比べると復調の兆しが見られる。ちなみに今年第1四半期には消費財部門が8.5％(昨年同期9%)、耐久消費財部門が10.1％の伸びを見た。
全国産業分類(national industrial classification)主要17業種中5業種が6月にマイナス成長を記録、また第1四半期についても4業種がマイナス成長に陥った。これらの業種とはジュート及びその他の植物繊維－9.8％／－9.9％、食品－3.0％／－6.7％、皮革・毛皮製品－2.5％／4.6％、紙・印刷－2.4％／0.9％、木材・家具－1.3／－11.8％、ゴム・プラスチック0.0％／－3.4％。この他、綿繊維1.1％／1.8％も低調な成長率にとどまった。
この日発表された見直し後のIIP成長率は5月が4.19％(10.6%)、4月が6.2％(11.3%)だった。