SEAnews 2008-08-27 ArtNo.41358

【ムンバイ】インド貨物専用鉄道会社(DFCCIL:The Dedicated Freight Corridor Corporation of India Ltd)は間もなく東部貨物専用鉄道のウッタルプラデシュ州Kanpurと同州Khurjaを結ぶ路線の一部を成すBhaupur-Mandrak区間約300キロの電化鉄道と付属する信号・通信システム及び関係インフラの設計・工学・資材調達・建設・試運転に関わる入札資格審査書類の提出を内外の企業に求める見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月25日伝えたところによると、DFCCILのV. K. Kaul重役(MD)はこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると世界銀行は間もなくKanpur-Khurja区間の融資に応じる見通しで、同行の認可が得られ次第、プロジェクトに着手する。同区間の工費は3000クロー(US$7.03億)と見積もられ、その全額を世界銀行から借り入れることを予定している。
DFCILは、これ以前に同じ区間のEPC(engineering, procurement and construction)契約入札意向書(EOI:expressions of interest)を募集、約60社からEOIの提出を受けた。今回はこれら60社だけでなく、関係方面に広くRFQの提出を求めると言う。
一方、ウッタルプラデシュ州とビハール州にまたがるMughalsarai-Sone Nagar区間105キロの建設請負契約には、Ircon／Gammon／Punj Lloydを含む5社が応札、目下入札書類の審査を進めている。同プロジェクトのコストは558クロー(US$1.31億)と見積もられ、Indian Railways(IR)自身の内部資金により賄われる。
DFCCILはまた西部貨物専用鉄道のマハラシュトラ州とグジャラート州にまたがるVasai-Bharuch路線Vaitarna-Utran区間の約200キロに設ける54の鉄橋の設計・施工入札を準備している。プロジェクト・コストは419クロー(US$9813万)、工期は30ヶ月と見積もられ、これもIRの内部資金で賄う。
西部貨物専用鉄道プロジェクト全体の見積もりコストは2万3680クロー(US$55.46億)で、内6200クロー(US$14.52億)はIRの内部資金、1250クロー(US$2.93億)は政府の予算補助、残りの1万6230クロー(US$38.01億)は借入で賄う。国際協力銀行(JBIC:Japan Bank for International Co-operation)は、西部貨物専用鉄道が電化される場合にのみ、Rewari-Vadodara区間に限って融資に応じるとしている。
東部貨物専用鉄道全体のコストは1万9613クロー(US$45.93億)と見積もられ、内7800クロー(US$18.27億)はプロジェクト自身の収入、1250クロー(US$2.93億)は政府予算補助、1万563クロー(US$24.74億)は世銀／アジア開発銀行等からの借入で賄うと言う。