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2008-10-08 ArtNo.41507
◆Tata、K州/AP州のNano工場代替候補地視察
【ニューデリー】先週金曜、小型車Nanoプロジェクトを西ベンガル州Singurから撤収させる方針を決めたTata Motors Ltd(TML)は、代替地探しに拍車をかけており、Ravi Kant重役(MD)に率いられるTMLチームは日曜午前にカルナタカ州Dharwad県の用地を、午後にはアンドラプラデシュ州Hyderabad近郊のサイトを、相次いで実地視察した。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月5/6日伝えたところによると、パンジャブ州とハリヤナ州の首席大臣は、もしTMLがNanoプロジェクトをこれらの州に移転するなら如何なる協力も惜しまない考えを表明、オリッサ州の首席大臣は、タタ・グループが1990年代に鉄鋼プラントを設けるために取得した同州Gopalpurの3700エーカーの土地にNanoプロジェクトを移転するよう提案した。
しかしTML納入業者筋は港湾施設を有し、政治的にも安定したグジャラート州が最有力候補地と予想した。それによると、TMLが当初西ベンガル州Singurを選んだ最大の理由はHaldia港に隣接した立地条件だったが、グジャラート州のKandla港はそれに勝り、カルナタカ州に比べても有利な条件を備えている。カルナタカ州のBS Yeddyurappa首席大臣は、H.D. Deve Gowda元首相らに率いられる野党世俗主義人民党(JDS:Janata Dal Secular)との関係を持てあまし気味で、政情が不安定であり、この点でもグジャラート州に引けをとる。マハラシュトラ州のVilasrao Deshmukh首席大臣もNanoプロジェクトの誘致に努めているが、同州ではDow Chemicalsの設備拡張計画が住民の反対で立ち往生していると言う。
しかし、PricewaterhouseCoopers (PwC)のアナリストAbdul Majeed氏によると、現在Nanoプロジェクトを巡る最大の関心事は出荷価格がいくらになるかではなく、どこから出荷されるかで、その点既に用地を確保しているカルナタカ州が優先的に考慮される可能性があると言う。
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