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2008-12-17 ArtNo.41766
◆10月の外国直接投資26%ダウン
【ニューデリー】世界的景気の後退は外国直接投資(FDI)にもマイナス影響を及ぼし、今年10月のFDI流入額は14億9000万米ドルと、昨年同月の20億2000万米ドルに比べ26%の落ち込みを見た。
インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが12月16/17日伝えたところによると、Kamal Nath商工相は16日の国会下院における答弁の席上、以上の数字を明かにした。それによると、FDIの流入がマイナス成長を記録したのは過去10ヶ月来初めてのことで、昨年10月のFDI流入額は19.5の伸びを見ていた。もし11月もマイナス成長が続くなら2008-09年のFDI誘致目標350億米ドルを実現できない可能性がある。FDIの流入は、経常収支の赤字を相殺する役割を果たしており、FDI流入の鈍化は国際収支全体の赤字拡大を招き、ルピー相場に一層の下方圧力をかけることになる。
今年初7ヶ月(2008/4-10)のFDI流入額は166億7000万米ドルと、前年同期の92億5000万米ドルを80.2%上回った。
10月のFDI流入の落ち込みは、インド経済が世界的金融危機の影響を受ける中で生じた。外国機関投資家は親会社が流動性の逼迫に直面する中、今年1月以来、インド株式市場から140億米ドル以上の資金を引き揚げた。10月には輸出も12%以上のマイナス成長を記録、工業生産指数も15年来初めて0.4%のマイナス成長に陥った。しかしインド国内で進められている既存プロジェクトに対する世界景気後退の影響を測定するのは極めて困難と言う。
一方、産業政策振興局(DIPP:Department of Industrial Policy and Promotion)は、単一商標小売りビジネスのFDI上限を100%に引き上げ、電子製品/コンピュータ/スポーツ用品/時計等のマルチ商標小売りビジネスのそれも51%に引き上げる等、FDI流入促進策を講じるよう提案した。
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