SEAnews 2009-01-19 ArtNo.41846

【ニューデリー】第三世代移動体通信周波数域入札が、新しい入札期日も示されぬまま、また延期された。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月13日伝えたところによると、当初昨年末までに行われるはずだった3Ｇ入札は、結局1月16日に決まり、その後1月30日に延期されていた。電気通信局(DOT)は、3Ｇおよび広帯域ワイヤレス・アクセス周波数域の割り当て入札の新期日は追って発表するとしている。DOTは延期の理由に触れていないが、消息筋は最低落札価格に関して関係省庁の間に意見の相違がある点を指摘する。
DOTは2020クロー(US$4.04億)としているが、大蔵省は2倍の4040クロー(US$8.08億)に引き上げるよう求めている。DOT筋によると、入札最低価格の変更に関してインド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)の意見を聴取する必要があるか否か、法律上の判断が求められており、仮に同問題がTRAIの検討に委ねられることになれば、入札はさらに数ヶ月遅延する可能性がある。
通信業界の3Ｇ入札に対する立場も分かれており、Bharti Airtel等のGSMプレーヤーは直ちに入札を行うことを希望しているが、Reliance Communications等は早期入札実施に消極的姿勢を見せている。少なからぬプレーヤーが、信用危機のこの時期に入札が行われるなら高額入札は難しいと政府に延期を求めており、したがってもし今実施されるなら政府の収入も低水準にとどまる可能性が大きい。