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2009-01-21 ArtNo.41854
◆鉱物資源州ジャールカンドにプレジデント・ルール
【ニューデリー】Shibhu Soren首席大臣が州議会議員補欠選挙に敗れ、首席大臣の職を辞したことに伴う政治的混迷に終止符を打つため、連邦政府は19日の臨時閣議でジャールカンド州にプレジデント・ルール(インド憲法356条により定められた非常事態下の大統領の自由裁量特権)を敷く方針を決めた。
デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが1月19/20日伝えたところによると、中央政府はジャールカンド州のSyed Sibtey Razi知事の報告に基づき以上の決定を行ったもので、大統領はこの日直ちに閣議決定を承認したため、2010年3月までの任期を余した81人の議員から成るジャールカンド州議会の権限は停止された。
Shibhu Soren氏は昨年8月に中央政府の石炭産業相を辞して、ジャールカンド州の首席大臣に就任したが、州憲法に基づき6ヶ月以内に州議会議員選挙の洗礼を受ける必要があった。しかし補欠選挙で全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)の一翼を担う地方政党Jharkhand Party候補Raja Peter氏に9062票の差で敗北、1月12日に首席大臣のポストを退いた。
極左ゲリラNaxalの拠点とされるジャールカンドは、2000年11月15日に新たな州として発足して以来過去8年間に少なくとも6回の政治危機を経験して来た。全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)のBabulal Marandi氏が初代首席大臣を務めた後、2003年の総選挙で大勝したインド人民党(BJP)のArjun Munda氏が第2代首席大臣に就任したが、同氏の治世は17ヶ月で終わり、国民会議派とジャールカンド解放戦線(JMM:Jharkhand Mukti Morcha)の支持を得た無所属のMadhu Koda氏がその後ほぼQ年にわたり第3代首席大臣を務めた。JMM党首のShibu Soren氏が2005年に第4代首席大臣に就任したものの、2006年にはMadhu Koda氏が第5代首席大臣として復活、2008年8月にShibu Soren氏が再度第6代首席大臣に就任した。
消息筋によると、中央政府が州議会の権限を停止したのは、新政権樹立のオプションを中央政府が維持するためと見られる。Shibu Soren氏は、補欠戦に敗れた後、Champai Soren氏を後継者に指名、統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)の要請や圧力にも関わらず、同人選に固執した。このことが政治的空白を生み、中央政府にプレジデント・ルールを発動することを決意させた主因とされる。一時はShibu Soren氏の腹心と目されていたSuraj Mandal女史は「後任首席大臣の人選に関する彼の提案を棄却したUPAの方針にSorenが従うよう望む」、「彼は国民会議派とBJP双方から距離を置くべきだ」、「私は州議会を解散し、総選挙を実施すべきだと思う」等と語った。
過去4~5年間にジャールカンド州政府と覚書を交換した投資家らは、今回の政治危機によりプロジェクトが一層遅延することに懸念を抱いている。世界的な景気後退で、鉄鋼その他の素材に対する需要が減退しているにも関わらず、これらの投資家の多くは鉱物資源に恵まれたジャールカンド州への投資に依然として強い関心を抱いている。
ジャールカンド州政府が結んだ覚書は、2004-2005年の間だけでも、Tata Steel (年産1200万トン)/Essar Steel (同1000万トン)/Jindal Steel & Power Ltd (2件各500万トン)/ArcelorMittal (1200万トン)/Jindal South-West (1000万トン)を含む74件にのぼり、投資総額は300万クロー(US$6000億)にのぼる。
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