SEAnews 2009-02-27 ArtNo.41973

【ニューデリー】Tata GroupのRatan Tata会長は20日、「グループ傘下の96企業は、世界的経済危機の中で、自力で生存の道を見い出さねばならない。見出したものは生存し、見出せないものは失敗する他ない」と語った。
エコノミック・タイムズが2月21日報じたところによると、年商240億米ドル(2007-08年度)、雇用数28万9500人のタタ・グループは、インド最大規模の企業集団だが、世界的経済危機に伴う需要減退で苦境に立たされている。
ラタン・タタ氏によると、創業141年のグループは、事業の合理化を必要としている。今日直面する危機はこれまでにない最も困難なもので、勇気をもって立ち向かい、最も困難な方法を採用せねばならない。グループ企業はそれぞれ独自の戦略を立て世界的不況に対処するとともに、それぞれの戦略を本部に報告することになっていると言う。
タタ・グループは2007年、英蘭鉄鋼会社Corusを137億米ドルで、2008年には英国の高級車メーカーJaguarおよびLand Roverを23億米ドルで、それぞれ買収したが、今日、これらの企業は何れも厳しい経営状況に直面している。
タタ氏は、「JaguarとLand Roverの経営は復調仕掛けていた。経済危機さえなければ、再建に成功していたはず」と述べるとともに、「これら2社には技術とブランドの蓄積があり、それぞれの栄光を取り戻すことができる」と、再建に自信を表明した。同氏は、10万ルピー(US$2000)カーの異名をとるインドで最も低コストな車、Nanoが2009年第1四半期に発売されることを改めて確認したが、具体的日時は明らかにしなかった。