SEAnews 2009-02-27 ArtNo.41979

【ムンバイ】今会計年度第3四半期(2008/10-12)の電気装置(electrical equipment)生産は、前年同期比1.76％の落ち込みを見た。四半期ベースのマイナス成長は過去5年来初めてのこと。昨年同期には11.80％の二桁成長が記録されていた。
ビジネス・スタンダードが2月20／21日、インド電気電子製造業者協会(IEEMA:Indian Electricals and Electronics Manufacturers Association)の統計を引用し報じたところによると、ケーブル／スイッチ／変圧器／その他の電導体機器等から成る電気装置の生産は、在庫増、金融逼迫、景気後退に伴う需要の先行き不透明等から第3四半期にマイナス成長に陥った。
蓄電器－16.5％、電気メーター－21.14％、回転機械(rotating machine)－17.77％、ケーブル－2.40％、スイッチ－1.92％と、HTモーター／電線／変圧器／回路遮断機／導線を除くほとんど全ての製品の生産が下降した。
この結果、年初9ヶ月(2008/4-12)の成長率も前年同期の8.98％から4.93％に鈍化した。今年第2四半期の成長率は6.6％(14.53%)、年初6ヶ月の成長率は11.8％(24.55%)で、いずれも前年同期の伸び(括弧内の数字)を大きく下回った。
IEEMAメンバー企業の2007－08年度年商は合計4万6000クロー(US$94.36億)に達したものと見られる。IEEMAメンバーの売上げは、政府支援も得た発電設備の増設や送配電網の拡張プロジェクトに牽引されている。
IEEMA筋によると、第3四半期のマイナス成長は、産業界／消費者／送配電業者が金融逼迫や財政状況の先行き不透明に伴い調達計画をストップしたためと見られ、電力インフラ・プロジェクトは景気後退の影響を受け難いと言う常識に反している。このため業界は、工業投資の減退と不動産市況の落ち込みにより、需要が一層縮小し、今後一層深刻な事態に陥るのではないかと懸念している。