SEAnews 2009-03-30 ArtNo.42078

【ニューデリー】統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)議長も兼ねる国民会議派のSonia Gandhi総裁は２４日、国民会議派の選挙マニフェストを発表するとともに、Manmohan Singh首相が同党の次期首相候補であることを改めて確認、また連日伝えられるUPA内紛報道の沈静に努めた。
以下はビジネス・スタンダードが３月２５日に伝えたソニア女史の記者会見における一問一答抄訳。
《Ｑ》：統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)は分裂しつつあり、ビハール、ジャールカンド、ウッタルプラデシュでは、UPAの主要メンバーが国民会議派と袂を分かった形だが、こうした状況をどう思うか。
《Ａ》：議席配分を巡る他党との意見の相違が克服できなかったため、国民会議派は独自に選挙戦を進める方針を決めたが、社会党(SP:Samajwadi Party)や国民人民党(RJD:Rashtriya Janata Dal)と、戦っている訳ではない。我々は、Mamata Banerjee女史と提携(pre-poll alliance)することで合意た。このため民族主義会議党(NCP:Nationalist Congress Party)、草の根会議派(Mamata Banerjee)、そしてドラビダ進歩同盟(DMK:Dravida Munetra Kazhagham)と手を結んだ。
《Ｑ》：首相は最近左派を後退勢力と述べたが、選挙後に、左派の力を借りる考えはあるか。
《Ａ》：その点について今、答えることはできないが、現在、左派とは提携していない。
《Ｑ》：より多くの責任を若手に委ね、より多くの若手を登用し、国民会議派指導部の世代交代を図る考えはあるか。
《Ａ》：世代交代を否定する理由はない。
《Ｑ》：最近、Lalu Prasad(鉄道相／RJD党首)等の一部の指導者は、国民会議派と距離を置く一方、個人的にあなたを賞賛し、あなたを推す動きを見せているが、どう思うか。
《Ａ》：我が党に関しても、私自身に関してもそのようなコメントは聞いていない。
《Ｑ》：L K Advani(BJP前総裁)は最近、「Varun Gandhi(インディラ・ガンディの孫。BJP公認候補。最近イスラム教を侮辱するような発言をし起訴された。)の発言は、その実、国民会議派の政治スローガン」と述べているが。
《Ａ》：分別の有る者、あるいは国民会議派のカルチャーを理解する者があのような発言をするはずがない。Advaniの発言は全く的はずれだ。
《Ｑ》：社会党(SP)、そしてLalu Prasadまでが国民会議派と袂を分かった今、UPAの時代は終わったのか。
《Ａ》：もちろんUPAの終わりではない。
《Ｑ》：多くのものが２００４年にあなたを首相に推し、今も国民会議派メンバーの多くがあなたが首相の座に就くべきだと考えているが、こうした希望に応える用意はあるか。
《Ａ》：私は２００４年、そしてその後も自分の立場を明確にしており、今も変わっていない。