SEAnews 2009-04-28 ArtNo.42182

【バンガロール】インドの主要情報技術(IT)サービス会社Wipro Technologies Ltd(WTL)は、フィンランド拠点の携帯電話製造業者Nokiaの法人携帯テレビジョン部門を買収した。買収価格は報じられていない。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが4月22日伝えたところによると、40人のスタッフを擁する『Nokia Mobile Broadcast Solution unit(NMBSU)』は、テレビ放送網にアクセス可能な携帯電話対応移動体通信テレビジョン技術に関わるソフトウェアとハードウェアの開発を手がけている。
ロイター社がノキア筋の言として伝えたところによると、NMBSUは、基本的には商業用移動体通信TVサービスのためのDVB-H(digital video broadcast ? handheld)サーバーを務めているが、ノキアは移動体通信TVの消費者サイドに照準を合わせ、ビジネス対ビジネス(B2B)事業から手を引く方針を決めたと言う。
ノキアは欧州の移動体通信TVサービス・プロバイダーKPNやマレーシアのMiTV Corporation Sdn Bhd等、放送関連ソリューションの顧客を有する。
ノキアはWiproの主要顧客に数えられるが、後者はこれ以前にNokia Siemens Networks傘下のベルリンを拠点にする無線接続技術研究開発(R&D)部門を買収した経緯がある。同ユニットの当時のスタッフは58人だった。