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2009-05-15 ArtNo.42230
◆工作機械産業、20%のマイナス成長記録
【バンガロール】過去数年毎年約25%の成長を遂げて来たインド工作機械産業は、2008-09年に20%のマイナス成長に陥った。
ビジネス・スタンダードが5月12日伝えたところによると、世界的な景気後退は精密機械の輸入も減退させた。国内工作機械生産は2002-03年の549クロー(US$1.1億)から2007-08年の1902クローに拡大したが、2008-09年の当初9ヶ月の生産額は1768クロー(US$3.54億)と、前年同期の1752.5クロー(US$3.51億)とほぼ同水準にとどまった。これは主に、工作機械業界の受注のほぼ70%を占める自動車産業の需要軟化に伴うもの。通年の数字は発表されていないが、前年比20%減の1902クロー(US$3.80億)にとどまったものと見られる。落ち込みは第4四半期に頂点に達した。
工作機械産業は、金属切断機(metal cutting)と金属加工機械(metal forming)に二分され、金属切断機と金属加工機械はそれぞれ従来型とコンピュータ制御(CNC)方式に分かれる。CNC工作機の年初9ヶ月(2008/8-12)の生産額は前年同期比4.5%減の1158.7クロー(US$2.32億)にとどまり、従来型工作機の生産額は一層大幅な落ち込みを見た。
トップ10社が工作機械生産全体の73%を占めており、72%の企業は年商50クロー(US$1000万)に満たない。したがって大部分が中小企業で占められている。
2008-09年の不振は自動車産業及び自動車部品輸出産業の需要軟化に伴うもの。2008-09年下半期に状況は一層悪化、大部分の企業の受注額が前年同期の40%にとどまった。しかし航空工業/鉄道/電力/保健業界の需要が維持されたことが、同業界の救いになっている。
国内業界は精密機械を製造する技術を備えつつあるが、同カテゴリーの製品は依然として輸入に依存している。この種の製品の輸入は2008-09年上半期に増加したが、第3四半期には前年同期比16.1%減の1488クロー(US$2.98億)にとどまった。しかし年初9ヶ月(2008/8-12)の輸入は5087クロー(US$10.17億)と、前年同期比10%拡大した。
インド工作機械製造業者協会(IMTMA:Indian Machine Tool Manufacturers' Association)前会長のShailesh Sheth氏によると、2009-10年の業況見通しは一層深刻で、取り分け二級(Tier-II)/三級(Tier-II)工作機械メーカーは危機対応能力を備えていない。市況の回復は予想以上に長引く見通しで、国内工作機械産業はより先端的製品を製造し、新市場を開拓する必要があると言う。
カルナタカ州のBangalore及びBelgaum、マハラシュトラ州Pune、タミールナド州Coimbatore、グジャラート州Rajkot、ウッタルプラデシュ州Ghaziabad、そしてデリーが工作機械の主要な製造ハブになっている。業界の半ばのものは、業界再編が行われ、小規模プレーヤーは淘汰されると見ていると言う。
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