SEAnews 2009-05-22 ArtNo.42253

【チェンナイ】地場商用車メーカーAshok Leyland Ltd(ALL)は5月15日、景気の後退と土地購入計画の遅れから、日産と合弁で進める軽商用車製造計画に6ヶ月の遅延が生じたと発表した。
エコノミック・タイムズとビジネス・スタンダードが5月15／16日報じたところによると、ALLのR Seshasayee重役(MD)はこの日催された業績発表会後記者会見し、以上の消息を語った。それによると、タミールナド州Chennai近郊Pillaipakkamにおけるニッサンとの合弁事業が生産を開始するのは2011年になる。ALLはまた同合弁事業に当初2000クロー(US$4.166億)を投資することを計画したが、同投資も縮小する。同合弁事業では3トン、4トン、6トンの車輌を製造する計画だったが、ニッサンはいくつかの海外市場向けモデルを追加することを計画している。Seshasayee氏は、投資をどれほど縮小するか具体的数字を示さなかった。
ALLは向こう3年間に3000クロー(US$6.249億)の投資支出を予定していたが、これも2000クロー(US$4.166億)に、1000クロー(US$2.083億)縮小する。
ALLの2009年3月期四半期の売上げは、前年同期の2565クロー(US$5.34億)から1218クロー(US$2.54億)に52％、純益は同180クロー(US$3749万)から53クロー(US$1104万)に70％、それぞれ下降した。
2008－09通年の車輌販売台数は、前年の8万3307台から5万4431台に34.7％下降、これに伴い国内商用車市場における同社のシェアも1.8％ポイント下降した。とは言えバスの販売に限っては46％の市場シェアを維持した。ALLが基幹とする牽引車／多軸車輌等の大型商用車の需要が急減したことが、業績に深刻な影響を及ぼしたと言う。