SEAnews 2009-07-07 ArtNo.42408

【コルカタ】Ratan Jindal氏に率いられるJindal Stainless Ltd(JSL)は、2010年半ばまでに年産量を80万トンに拡大することを目指している。同社は現在オリッサ州Jajpur県Kalinganagarに年産160万トンの総合的鉄鋼製造施設を建設している。
ビジネス・スタンダードが7月2日伝えたところによると、Kalinganagarの総合的鉄鋼施設は2012年の完成が目指されている。オリッサ州のNaveen Patnaik首席大臣と会談後記者会見したジンダル氏によると、関係プロジェクトは当初の予定より1年遅れを来したものの、ステンレス鋼溶解設備(SSMS:stainless steel melting shop)／冷間圧延施設(SRM)／熱間圧延施設(HRM)の建設工事は進捗を見ている。JSLはこれまでに既に6500クロー(US$13.83億)を投資、ドイツとオーストリアに発注したプラントは今年10～11月に到着する予定だ。250MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)のキャプティブ発電施設は既に州送電網に約150MWの電力を供給している。
この日の会談においてJSLは工事現場付近の治安維持を州政府に要請した。既に必要とされる用地の70％を買収、残りの30％の買収を図っている。またJakhapura駅から建設現場まで敷設する鉄道の用地も必要とされる。首席大臣は土地買収にからむ問題の解決に協力を約束した。
消息筋によると、JSLはこれまでに1240エーカーの土地を買収、さらにアッシュ・ポンド用に300エーカー、鉄道敷設用に47エーカー、タウンシップ用に100エーカーの土地必要としている。この他に、下流部門工場施設用に300エーカーの土地も必要と見られる。同用地は既にオリッサ工業インフラ開発公社(IDCO:Industrial Infrastructure Development Corporation of Orissa)が確保しており、IDCOは間もなくJSLに同地を譲渡するものと見られる。