SEAnews 2009-07-10 ArtNo.42415

【ニューデリー】インド政府は、銀行や他の金融機関が懐妊期間の長いインフラ開発プロジェクトに積極的に融資するよう、2009－10年度予算案の国会上程に際して『テイクアウト・ファイナンシング(takeout financing)』と称する新金融手段を導入することを提案した。
インディアン・エクスプレスが7月9日伝えたところによると、金融機関はそのローン・ポートフォリオをサード・パーティーに売却することを通じて、長期リスクからその資金を解放できる。これにより、短期資金しか保有せぬ金融機関も、懐妊期間の長いインフラ開発プロジェクトに融資できる。この種の金融手法はその実、欧州や米国において既に広く用いられている。
インフラ開発の加速を通じ、国内経済を高度成長の軌道に乗せることを目指すインド政府にとって、革新的金融手段の導入が不可欠であり、Pranab Mukherjee蔵相は、予算演説の中で、「国際的に広く受け入れられたテイクアウト・ファイナンシングは、インフラストラクチャー・プロジェクトに振り向けられた長期資金を解放する手段として極めて有効であり、インフラ開発プロジェクトの融資に際して商業銀行が直面する資産／負債のミスマッチ問題を解消できる」と述べている。