SEAnews 2009-07-24 ArtNo.42472

【ニューデリー】インドの2008－09年度穀物生産は2億3388万トンと、前年に記録された過去最高の2億3078万トンを1.34％上回り、記録を更新した。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月22日伝えたところによると、農業省は21日、農業生産の第4次先行予測(Fourth Advance Estimate)を発表した。それによると、米は前年比2.54％増の9915万トン、小麦は同2.55％増の8058万トンと、何れも過去最高を記録した。この他、メイズも同1.74％増の1929万トンを記録したが、豆類等、他の穀物や綿花、サトウキビ等の生産は何れも前年を下回った。
豆類は前年比0.68％減の1466万トン、脂肪種子は同5.38％減の2816万トン、綿花は同10.51％減の2416万俵(1俵170kg)、サトウキビは同22％減の2億7125万トン、粗粒穀物(coarse cereals)は同3％減の3948万トン。
米と小麦の価格は、豊作で安定しているが、豆類、脂肪種子、サトウキビ等の価格には、すでに不作の影響が生じている。
また、現在のカリフ(kharif:初冬収穫作物)シーズンの播種レベルやモンスーンの降雨不足を配慮すると、2009－10年の農業生産が、過去最高を記録した昨年を上回り、高い成長を実現する可能性は低く、2009－10年の国内総生産(GDP)成長率にも影響が出そうだ。