SEAnews 2009-07-28 ArtNo.42479

【アーマダバード】近く額面10ルピーの新株3億165万2031株を公開公募(IPO)し約2200クロー(US$4.51億)の調達を目指すAdani Power Limited (APL)は、2020年までに2万MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の発電キャパシティーを構築する計画だ。
インディアン・エクスプレスが7月22日伝えたところによると、AdaniグループのGautam Adani会長は21日記者会見し以上の計画を語った。APLのIPOは7月28日に募集され、7月31日に締め切られる。発行価格は1株90～100ルピーに設定される。
Adani会長によると、現在APLはマハラシュトラ州において以下の4件、合計6600MWの火力発電所の建設を手がけている。①Mundra Phase I/II1320MW、②Mundra Phase III1320MW、③Mundra Phase IV1980MW、④Tiroda power Project1980MW。このほかに2件、合計3300MWの発電プロジェクトも準備している。これらだけで合計キャパシティーは9900MWに達する。インドは深刻な電力不足に直面しており、こうした点を配慮し、2万MWの目標を設定したと言う。
とは言えAdaniグループが発電事業に参入したのは最近のことで、経験不足が否めない。制度／建設／金融／プロジェクトの経済的実行可能性等の面でリスクが予想される。この点に関し、RK Gupta取締役は、石炭の処理と電力取引面の経験を備えており、これに発電事業が加われば、国内では数少ない総合的電力事業会社になることができる。発電事業に関しても同社はいつでも他社の成功や失敗の経験に学ぶことができると言う。