SEAnews 2009-08-21 ArtNo.42565

【コインバトール】タミールナド州Coimbatoreを拠点にする三菱商事傘下のMC Craftsman Machinery Pvt Ltd (MCCM)の田口洋二社長(CEO兼MD)は、自動車産業の活況に伴い、金型・板金業界の市況が、年初の不振から復調に転じ、同社が手がける精密機械の需要も今後増大するものと期待している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月20日報じたところによると、田口氏はこのほど同紙に以上の見通しを語った。それによると、外資系自動車メーカーは価格競争に勝ち抜くため地元製コンポーネントの使用に拍車をかけている。
三菱商事グループと地元パートナーCraftsman Automation Pvt Ltdの70：30の合弁に成るMCCMは、コインバトール近郊Arasurに約15クロー(US$313万)を投じて拠点を設けた。
MCCMは、三菱電機製の放電加工機(EDM)やCO2 レーザ加工機の販売を手がけている。こうした製品は、自動車、動力機器、航空機、農機、携帯電話端末等の製造業界に奉仕する金型・板金業界で用いられる。
日本、中国、欧州におけるEDMの市場規模が2500～3000台であるのに対し、インドのそれは100台程度で、MCCMはその30％のシェアを占めている。
EDMについて言えば、日本以外では中国にのみ製造拠点を有し、米国や欧州にさえ製造拠点を設けていない。このため現状でインドに製造拠点を設ける計画はない。インド・ビジネスに関しては最悪の時期は乗り切り、復調の兆しが生じていると言う。