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2009-10-16 ArtNo.42751
◆鉄鋼メーカー、関税障壁設け中国製品の流入阻止要求
【ニューデリー】供給過剰に直面する中国の鉄鋼メーカーが、インドを含む他国への輸出に拍車をかける中、インドの鉄鋼メーカーは保護関税を導入し、中国製品の流入を阻止するよう求めている。
エコノミック・タイムズが10月14日報じたところによると、今年8月の鋼材輸入は昨年同月比9%増の80万トンに達した。中国における鋼材価格は9月末に前月に比べ5分の1ほど値下がりしトン当たり500米ドル前後となっている。これに対して国内の鋼材価格はトン当たり3万2000~3万5000ルピー、ほぼ650米ドル前後を推移している。こうした中で貿易商らは中国産鋼材の発注を既に行っており、10月後半には、中国製品がインド市場に出回る見通しだ。世界で最も好収益をあげているインドの鉄鋼メカーも影響を受けざるを得ない。ある種のグレードの中国製鋼材は、インド製品の価格をトン当たり40~50米ドル下回る。このためインドの鉄鋼メーカーは政府に保護関税を導入し、中国製品の大量流入を阻止するよう求めている。
インド政府は2008年11月に中国やウクライナから輸入されるある種の鋼材に5%の輸入関税を課したが、最近は、国内メーカーが被害を受けた証拠が不十分として、鉄鋼メーカーの要求を退けている。
国内供給が不十分で、価格も高めのため、インドは冷間圧延やある種の鋼管の原料になる熱間圧延コイルの主要な輸出市場になっている。また国内鉄鋼メーカーは9月にこの種の鋼板価格をトン当たり1000~1500ルピー引き上げている。
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