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2009-10-30 ArtNo.42798
◆9月の中核インフラ産業成長率4%に鈍化
【ニューデリー】今年8月に7.8%(当初発表の7.1%から上方修正)の目覚ましい復調を見た中核インフラ産業の9月の成長率は、主に石炭とセメント生産の伸び鈍化に祟られ、4%(4%:括弧内は昨年同期の数字、以下同様)に再び減速した。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月28/29日伝えたところによると、アナリストらは、これにより9月の工業生産指数(IIP)が二桁成長を遂げる可能性は遠のいたと評している。中核インフラ産業6業種(セメント/石炭/鉄鋼/電気/原油/石油精製)はIIPの26.7%の比重を占める。
商工省が28日発表したところによると、石炭とセメントの生産は8月には各12.9%と17.6%の伸びを見たが、9月の伸びは石炭6.5%(11.2%)、セメント同じく6.5%(8.1%)と何れも半減した。また炭素鋼完成品は-0.4%(2.1%)、原油も-0.5%(-0.4%)とマイナス成長を記録、昨年同期の伸びにも及ばなかった。しかし電力は7.5%(4.4%)、石油精製は3.45%(2.8%)と、これら2部門のみが昨年同期の伸びを上回った。9月のインフラ中核産業の低調な伸びは、景気回復に対する期待に水を差す形になった。
この結果、中核インフラ産業の年初6ヶ月(2009/4-9)の成長率は5%(3.4%)と、昨年同期に比べ改善した。部門別に見ると、石炭は11.6%(8%)、セメントは12.3%(5.5%)、電気は6.8%(2.6%)、炭素鋼完成品は3%(3.3%)、原油は-1.25%(0.8%)、石油精製は-3.6%(4.5%)と、石炭/セメント/電気の3部門の伸びが前年同期を上回ったが、残る3部門の伸びは下回った。
信用格付け会社Rating Information Services of India Ltd(CRISIL)のDharmakirti Joshi主任エコノミストによると、中核インフラ産業は極めて不安定な伸びを見せており、9月のIIP成長率が8月の10.4%に続き二桁成長を記録する望みはなくなった。とは言えより長い周期で見れば、上昇基調にあることは窺えると言う。9月のIIP成長率は11月12日に発表される予定だ。
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