SEAnews 2009-11-06 ArtNo.42822

【ムンバイ】今年初、デリー交通公社(DTC:Delhi Transport Corporation)から合計2500台のバスの納入契約を獲得したインド最大の自動車会社Tata Motors Ltd(TML)とタミールナド州Chennai拠点のAshok Leyland Ltd(ALL)は、TDCから納入加速を督励され、生産に拍車をかけている。
ビジネス・スタンダードが11月4日伝えたところによると、ALLは、当初期限の9月までにDTCに納入することに失敗しており、TMLも『ジャワハルラル・ネール全国都市復興計画(JNNURM:Jawaharlal Nehru National Urban Renewal Mission)』の下に複数の州から受注したバスの納期が守れず、都市開発省から訓告を受けた経緯がある。しかし両社とも2010年10月3日の英連邦競技会の開幕に備え、2010年2月までに納入することに自信を表明している。
TMLはエアコン(AC)付きバスと非ACバス合計1625台、ALLはACバス350台と非ACバス525台、合計875台を受注した。合計2500台のバスの納入額は1380クロー(US$2.99億)で、向こう12年間の保守契約の額が2010クロー(US$4.36億)にのぼる。中国のサプライヤーはこの12年間の保守契約がネックになり契約を獲得できなかった経緯がある。
TMLはブラジルを拠点にする世界屈指のバス・ボディー・メーカーMarcopoloと合弁で200クロー(US$4340万)を投じカルナタカ州Dharwadに年産3万台のバス製造工場を設けた。
ALLはラジャスタン州Alwarの工場で生産した最初の40台を既に納入済みで、Alwar工場の月産台数を200台から300台に引き上げている。ALLはJNNURMの下、別に4800台のバス納入契約も獲得、これまでに350台を納入した。バス1台当たりの価格は仕様により550万～700万ルピー(US$11.9万-15.2万)と言う。