SEAnews 2009-11-13 ArtNo.42845

【ニューデリー】今年9月の工業生産指数(IIP:index of industrial production)は予想を上回る9.12％の伸びを見、昨年同期の6.03％を凌駕したが、過去22ヶ月来最高の伸びを見た8月の成長率には及ばなかった。また8月のIIP成長率は当初発表の10.4％から10.96％に上方修正された。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが11月12／13日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の発表を引用し報じたところによると、今年9月の部門別成長率は、製造業9.3％(6.2%)、鉱業8.6％(5.8%)、電力7.9％(4.4%)と、何れも昨年同期の伸び(括弧内の数字、以下同様)を上回った。
用途に基づき分類(use-based classification)した製造業の9月の成長率は、消費財部門8.2％、耐久消費財部門22.2％(14.7%)、非耐久消費財部門2.6％(4.8%)、資本財部門12.8％(20.8%)、中間財部門10.8％(-2.5%)、基本財部門5.7％(5%)と、非耐久消費財部門と資本財部門以外は、昨年同月の伸びを上回った。
また全国産業分類(national industrial classification)主要17業種中12業種が9月にプラス成長を記録した。しかし残る5業種は、加工食品－10.2％、飲料－3.8％、ジュート繊維－15.3％、紙・紙製品－2.2％、金属製品－7.6％と、何れもマイナス成長を記録した。
この結果、今年上半期(2009/4-9)のIIP成長率は6.5％(5%)と、前年同期の伸びを上回った。部門別成長率を見ると、鉱業8.2％(3.5%)、製造業6.3％(5.3%)、電力6.8％(2.5%)と、やはり何れも前年同期の伸びを上回った。
産業政策振興局(DIPP:Department of Industrial Policy and Promotion)のAjay Shankar次官は、「景気の復調は広範囲にわたっており、持続可能」とコメントした。とは言えIIPの予想を上回る成長は、証券市場を活気づけるには至らず、この日ボンベイ証券取引所(BSE)のセンシチブ指数(SENSEX)は前日を153.6ポイント下回る1万6696で引けた。