SEAnews 2009-11-27 ArtNo.42898

【ニューデリー】国営火力発電会社National Thermal Power Corporation Ltd (NTPC)はおよそ1万8000クロー(US$39.1億)を投じウッタルプラデシュ州Chitrakoot県Bargarhに4000MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)のウルトラ・メガ発電所を建設する計画だ。稼働するまでには少なくとも6年を要する。
インディアン・エクスプレスが11月25日報じたところによると、NTPCのR S Sharma会長兼MDはこのほど以上の見通しを語った。それによると、ウッタルプラデシュ州政府はBargarhに発電所を設けることに対する原則的認可をまだ行っていない。発電所を稼働させるには州政府の同認可取得後少なくとも6年を要する。
事業化調査に6～8ヶ月、その後の用地買収に約1年。用地買収の過程で設備購買入札を行い、用地買収完了後に発注する。一般にメガ発電プロジェクトの工期は用地買収完了後4年と見積もられる。発電所には各660MWの発電機6基が備えられる。発電機は6ヶ月ごとに1基づつ稼働する。
当初ウッタルプラデシュ州Lalitpur県が候補に上がったが、州政府はこれを認めなかった。しかし仮に州政府の認可を得たとしても、同地は水供給に問題があり、プロジェクトを立ち上げるのは困難だったものと見られる。
インディアン・エクスプレスが27日伝えたところでは、州政府は発電された電力の全量を同州内に供給するよう求めている。しかしウルトラ・メガ発電プロジェクトは最大50％まで立地点の州に供給する規定になっている。中央政府はウッタルプラデシュ州の深刻な電力不足を配慮するが、候補地Bargarhが位置するBundelkhand地区は隣接するマドヤプラデシュ州に跨っているため、マドヤプラデシュ州政府の意向も配慮する必要がある。電力省のHarishankar Brahma次官によると、ウッタルプラデシュ州政府は発電所が必要とする水供給も認めている。何れにしても中央政府は今月末までに州政府と関係覚書を交換する方針と言う。
ちなみに中央政府は先週で干魃に見舞われたBundelkhand地区のための7266クロー(US$15.77億)の救済パッケージを閣議承認している。