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2009-12-11 ArtNo.42942
◆インド、核設備のサプライ・センターに
【ニューデリー】このほど前任のAnil Kakodkar氏に代わり原子力委員会(AEC:Atomic Energy Commission)委員長に就任したSrikumar Banerjee氏は、「インドは核設備のグローバル・ハブに成ることができるが、適切な方式により後押しする必要がある」と語った。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが12月7日伝えたところによると、Banerjee氏は同紙のインタビューに応じ「インドが電力の自給体制を確立するためには多くのなすべきことが有る」、「核発電は成長領域であり、企業はこのチャンスを見逃してはならないが、そのために核設備に関わる安全対策、技術、投資カルチャーを一つ一つ学び経験を積み重ねなければならない」と指摘した。
同氏によると、AECは民間部門がサプライ・チェーンと補助産業の開発に加わることを望んでいる。核設備を建設するには、膨大な補助産業を育成する必要がある。核設備は大規模な制御システムを必要とする。
インドは核燃料の製造にも進出する。核燃料コンプレックスの成長が見込まれ、ここにも大きなビジネスの機会が存在する。
世界に目を向ければわかるように、民間部門は原子力産業に貢献することができるが、全体を支配するようなことはない。フランスではプロセスが逆方向に推移しており、今や大部分の問題を政府が処理している。
加圧重水炉(PHWR:pressurised heavy water reactor)に関して言えば、インドは外部から技術を導入する必要がない。実際のところインドはこの種の技術を輸出する機会を探っている。インドはキロワット当たり1500米ドルのコスト効率のよい反応炉を供給できる。インド製220MW反応炉は大型反応炉と同じメガワット(MW)当たりのコストを実現できる。小規模な電力供給網を有する第三世界の国々はこの種の反応炉を用いることができる。小・中規模のインド製核反応炉は他に勝る利便性を備えている。
しかしインドは核燃料を輸出する余力がないため、この種の反応炉を採用する国は別途核燃料の供給を確保せねばならない。したがってインドが実際に国産核反応炉を輸出するまでにはなお時間を要する。
軽水炉についてもインドはその技術を保持するが、製造設備、とりわけ大型原子炉圧力容器(Reactor Pressure Vessel)を製造する設備をまだ持っていない。しかしインドが軽水炉を使用する際には、国内で製造することになる。
インドはすでに核燃料の濃縮再処理(ENR:Enrichment and Reprocessing)を手がけているが、一定規模を実現する必要がある。インドは1000MW核反応炉の需要に応じる濃縮設備を持たないが、その能力は備えている。カルナタカ州Mysore付近に商業レベルの濃縮プラントを設ける計画を目下進めている。
高速中性子炉(fast reactor)領域には大きな成長の潜在性が存在する。ウラン燃料の国内供給が不十分なインドにとって、原子力産業領域における成否は、如何に早く高速中性子炉に移行できるか、倍加時間(doubling time)が短い燃料を用いることにより、成長速度をどれだけ加速できるかにかかっている。
一定時間の稼働を通じ親物質(fertile material)から核燃料を生成する反応炉は、別の反応炉のために燃料をセイブする役割も果たす。この種の反応炉が、別の反応炉を稼働させるのに十分な燃料を確保できる稼働時間を倍加時間と言う。したがって倍加時間を短縮できれば、成長を加速できる。
倍加時間の短縮は金属燃料(metallic fuel:ウランやプルトニウムを合金として使用する核燃料を金属燃料と言う)の使用により実現できる。ウランとプルトニウムの混合酸化物のMOX 燃料(mixed oxide fuel)は融点(melting point)が高く、安定しており、標準化されている。AECは早期に金属燃料の使用段階に進むことを目指している。
金属燃料はウラニウム/プルトニウム二元合金やウラニウム/プルトニウム/ジルコニウム三元合金(tertiary alloy)から成り、異なるタイプの合金は異なる倍加時間を有する。安全性、最適な混合比率、製造能力等の点も配慮して、如何なる金属燃料を用いるかを見定める必要がある。
トリウムを核燃料として用いるには、別の物質に転換せねばならない。高速中性子炉はトリウムをウラニウム233に転換でき、現状では高速中性子炉を通じてのみ、大規模にトリウムをウラニウムに転換できる。したがって高速中性子炉は、設備能力の拡張に役立つだけでなく、トリウムの核燃料への転換にも寄与する。
トリウムを直接燃料として用いる反応炉は、世界中どこにもまだ存在しない。その種の反応炉が誕生するにはなお10年を要する見通しと言う。
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