SEAnews 2010-01-15 ArtNo.43008

【ムンバイ】ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の『グローバル後発医薬品製造業者調査報告』によると、過去3年間に高水準の株主総利回り(TSR:Total Shareholder Return)を実現した後発医薬品会社トップ9社中7社がインド企業により占められた。
ビジネス・スタンダードが1月12日伝えたところによると、マハラシュトラ州Mumbaiを拠点にするLupinのTSRは29.9％と、2番手のイスラエル企業Teva Pharmaceuticalの18.4％を大きく上回りダントツ。やはりムンバイ拠点のGlenmark Pharmaceuticalsが18％で3位、米国拠点のWatson Pharmaが15.8％で4位につけた。時価総額でインド最大のSun Pharmaceuticalは13.7％で5位、Dr Reddy's LaboratoriesとCiplaが共に6.2％で6位と7位を占めた。
LupinのNilesh Guptaグループ社長兼常務取締役(ED)によると、同社は製剤に用いる薬理活性原末(API: Active Pharmaceutical Ingredients)の70％を社内で調達しており、こうした事業の後方統合化が低コストと、最高のマージンおよび製品当たり収益を実現する鍵になっていると言う。Lupinは世界最大の医薬品市場の米国と日本における最も急成長を遂げる後発医薬品会社トップ10に名を連ねている。同社売り上げの過去5年間の複合年間成長率(CAGR:compounded annual growth rate)は31％、純益のCAGRは53％にのぼる。