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2010-02-03 ArtNo.43061
◆中央銀行、インフレ抑制のため支払準備率終に引き上げ
【ニューデリー】中央銀行Reserve Bank of India (RBI)は1月29日、インフレ高進を抑制するため、支払い準備率(CRR:Cash Reserve Ratio)を2月末までに2段階に分けて5.0%から5.75%に75ベイシスポイント引き上げると発表するとともに、2010年3月末までに卸売物価をベースにしたインフレ率が8.5%に達すると予想、これ以前の予測値6.5%を上方修正した。
ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが1月29/30日伝えたところによると、RBIはこの日、『2009-10年度金融政策に関する年次報告(Annual Statement on Monetary Policy 2009-10)』第3四半期見直し(third-quarter review)を発表した。
卸売物価をベースにしたインドのインフレ率は2009年12月に7.3%をマーク、RBIが年末までに達すると予想した上限の6.5%を呆気なく突破したが、いわゆる組織化された銀行(scheduled banks)の純需要有期負債(NDTL:net demand and time liabilities)に対する支払い準備の引き上げにより銀行金融体系中の3万6000クロー(US$78.12億)の余剰資金が吸い上げられ、インフレの冷却が図られる。しかし、RBIは、金融機関との間の短期貸し出し金利(repo)と借入金利(reverse repo)は据え置いた。
また第2四半期(2009/7-9)に7.9%の成長が実現されたことから、RBIは今会計年度を通じた経済成長見通しを6%から7.5%に引き上げた。
しかしRBIは、今年通年の目標とした銀行部門の信用伸び率を10月時点の18%から16%に、預金伸び率を同18%から17%に、それぞれ下方修正した。RBIがこれらの目標値を下方修正したのは、今年に入って以来2度目。
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