【ニューデリー】国営炭坑会社Coal India Ltd(CIL)傘下のCentral Mine Planning and Design Institute Ltd(CMPDI)は、内外の探査開発会社に、マドヤプラデシュ州とビハール州の地下深くに存在する石炭資源をガス化して採掘する計画の入札募集通知を発送した。
インディアン・エクスプレスが3月4日伝えたところによると、入札にかけられるのは、ビハール州Ramgarh鉱区のKaithaブロックとマドヤプラデシュ州Pench Kanhan鉱区のThesgora cブロック。自己資本200クロー(US$4340万)以上の企業が入札できる。最低価格(未定)を超える最高の支払いをCILに約束したものに契約が発注される。首尾よく落札し石炭ガス化ライセンスを取得した民間企業は、プロジェクトの採算性が望めないと判断した際には、プロジェクトから撤退できる。
年間4億トン以上の石炭を生産しているCILは、採算性が望めない300メートル以上の地下に存在する石炭の採掘をこれまで見合わせて来た。この種の資源を地下でガス化し、採掘することができれば、環境保全にも役立ち、石炭の生産量を大幅に拡大できる。また僻地の小規模な石炭鉱区にもこの種の技術を応用できる。
インド政府の総合エネルギー政策の下、石炭のガス化は優先領域と見なされ、政府は、エンド・ユーザーがキャプティブ炭坑にこの種の技術を応用することも認めている。
インドは2009－10年に約7億3100万トンの石炭を必要としており、これは2006－07年の需要量を54％上回る。炭層メタン(CBM)も、急増する国内の石炭需要を満たすクリーン・エネルギー源の1つと見なされており、最近入札にかけられたCBMブロックの審査が目下進められている。