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2010-04-30 ArtNo.43352
◆サービス部門、2009-10年下半期に記録的成長:CII
【ニューデリー】インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)の最新調査報告によると、インドのサービス部門は2009-10年度第3四半期および第4四半期に景気後退から立ち直り記録的な成長を保った。
ファイナンシャル・エクスプレスが4月26日報じたところによると、CIIは公共民間部門のサービス関連企業(協会・組織を含む)350社以上を対象にアンケート調査を行った。CIIのChandrajit Banerjee代表(Director General)は同報告書の中で、「2009-10年度(2009/4-2010/3)を通じたサービス部門のパフォーマンスが2008-09年度を上回ったのは、主に政府のタイムリーな景気刺激策の導入と、新年度予算においてもサービス税の一律10%への引き下げを含む一連の景気刺激措置が維持されたため」と指摘している。
2009-10年度には51業種中7業種、したがって全体の13.72%が20%を超える成長を記録したが、2008-09年度には僅か3業種、全体の5.88%にとどまった。
以下同様に、2009-10年度に10~20%の成長を記録したのは22業種(21)、全体の43.13%(41.17%)、0~10%の成長を記録したのは21業種、全体の41.17%(35.29%)、マイナス成長を記録したのは1業種(9業種)、全体の1.96%(17.65%)と、前年(括弧内の数字)に比べ顕著に改善した。
業種別に見ると、テレコムと投信ビジネスが何れも20%を超える成長を記録、サービス産業全体の成長を牽引した。
10~20%の成長を記録した部門には、航空旅客輸送、小売り、広告、ライブ娯楽、クーリエ、ロジスティクス、ヘルスケア、教育・訓練、生命保険が含まれる。
0~10%の穏やかな成長を記録した部門には、鉄道貨物輸送、旅客輸送、航空貨物輸送、港湾荷役、外国人旅行者、建設が含まれる。
これに対して固定電話サービスは携帯電話サービスに顧客を奪われ、引き続きマイナス成長を記録した。
2009年4-12月に限って見ると、20%を超える成長を記録したのは6業種(2)/11.76%(3.92%)、10~20%の成長を記録したのは20業種(23)/39.21%(45.09%)、0~10%の成長を記録したのは23業種(20)/45.09%(39.22%)、マイナス成長を記録したのは2業種(6)/3.92%(11.76%)と、やはり前年同期(括弧内の'数字)に比べ業績が改善している。
報告書はサービス業全体の成長阻害要因として、インフラのボトルネック、資金調達難、高いインプット・コスト、メガ・プロジェクトの安全リスク、技術者不足、労働者不足を指摘、電力供給と道路が引き続きインフラ・ボトルネックの最たるものとしている。
個々の部門に特有な問題としては、州ごとに異なる各種料金、小売業の外資規制、観光プロジェクトの遅延、高い娯楽・贅沢税等が指摘されている。
報告書はまた小売業の自由化と商品サービス税(GST:goods and services tax)導入の早期実現を求めている。
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