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1995-12-18 ArtNo.4342
◆<星>来年は小売スペース賃貸料5-15%ダウン
【シンガポール】来年は270万平方フィートの小売スペースが新規供給されることから、不動産業界筋は一般に店舗賃貸料の5~15%の下降を予想している。
一等地に位置せぬもの、強力なリテール・コンセプトを有せぬもの、大部分のショッピング・モールの上部フロアー等は値下げ圧力を受ける見通しだが、ポピュラーなダウンタウンのショッピング・センター、新世代の郊外モールは現在の賃貸料レベルを維持できそうだ。不動産コンサルタント、エドモンド・テー&Coが90年と95年第3四半期の平方フィート当たり月間平均賃貸料(1階フロアー)を比較したところ、オーチャード・ロード地区では55Sドルから37.5Sドルに顕著に下降、オーチャード・ロード地区以外の中央市街地でも37.50ドルから32.50Sドルに軟化している。しかし新世代の郊外モールでは16-22Sドルから15-26Sドルに、ハイエンド・レベルで値上がりを見ている。ナイト・フランク社幹部によるとオーチャード・ロード地区では今日でも立地条件により賃貸料に20~30%の差が有るが、こうした開きは一層拡大する見通しだ。立地条件に恵まれ、強力なマーケッティング及びマネージメント・ポリシーを有するウィスマ・アトリアやギーアン・シティー、ラッフルズ・シティー・ショッピング・センター等は一般に良好な賃貸収入を維持できるものと予想されている。とは言えこうしたショッピング・センターのオーナーさえ、上部フロアーのテナントや5000平方フィート以上の大型テナントから割り引きを請求されそうだ。過去1年大型店舗の経営者は小売市況の低迷で深刻な打撃を受けており、その店舗スペースを維持することが困難になっている。レーン・クロフォードは売場面積を5フロアーから2フロアーに縮小、タングリン・プレースのストアーは店じまい、タングス・スタジオも売場面積を1フロアー縮小する交渉を進めていると言われる。こうした中で新参のショッピング・モールが良質の大型テナントを確保するのは至難のワザとなっており、来年2月にオープンするサンテク・シティーのトロピクス・モールはそのオファー価格を平方フィート当たり10-25Sドルから8-20Sドルに下方修正したと言う。(BT:12/15)
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