SEAnews 2010-05-25 ArtNo.43437

【ムンバイ】独立後のインドの企業史上最も熾烈な兄弟紛争が終結した。兄のMukesh Ambani氏に率いられるReliance Industries (RIL)と、弟のAnil Ambani氏に率いられるReliance ADA Group(ADAG)は、それぞれ「和解計画の一環として両者間の非競争協定を廃止する」との声明を発表した。同発表後RILの株価は5％アップ、ADAG傘下Reliance Natural Resources Ltd(RNRL)の株価は27％近くジャンプした。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ファイナンシャル・エクスプレス、デカン・ヘラルドが5月24日報じたところによると、インド政府筋は、両グループが、天然資源に対する国権を侵犯することなく、Krishna-Godavari海盆で採取された天然ガスの供給に関して合意に達したとすれば、政府はこれを支持すると語った。
Relianceグループ再編に関する2006年の合意に盛り込まれていた非競争条項が廃止されたことにより、Mukesh氏とAnil氏にそれぞれ率いられる2つの企業グループに大きな変化が生じ、両グループ間の競争が一層熾烈化するものと予想されている。