SEAnews 2010-06-18 ArtNo.43523

【ハイデラバード】NTT Data Corporationは、米国子会社Mobius Subsidiary Corporation(MSC)を通じアンドラプラデシュ州Hyderabadとカルナタカ州Bangaloreに営業拠点を有する米系情報技術(IT)コンサルティング会社Intelligroup Incの支配権益を、現金およそ1億9900万米ドルで買収するとともに、残余株式を公開買い付け(TOB)することで、後者の主要株主と合意した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが6月15日伝えたところによると、MSCは、Intelligroupの過去3ヶ月の平均株価を21.1％上回る1株4.65米ドルで、向こう3週間にわたり公開買い付けを行う。MSCは、Intelligroup発行済み株式の過半数の取得と関係当局の承認を買収の条件として掲げている。一方、Intelligroupの合計62.9％の権益を握るSB Asia Infrastructure FundとLP and Venture Tech Assets Private Ltdは、TOBに応じることを認めている。
Intelligroupはハイデラバード勤務の1800人以上を含め世界的に2600人のスタッフを擁する。NTTデータは同買収を通じIntelligroupの顧客ベースとSAPおよびOracle関連のノーハウを手に入れることができる。Intelligroupはまた、ライフサイエンス、ハイテク、ディスクリート型製造業、消費財包装業領域の経験とソリューションを有し、インドを拠点にした効率的なデリバリー・モデルを構築している。
IntelligroupのVikram Gulati重役(CEO)によると、米国市場の開拓を目指すNTTデータは、世界的デリバリー網構築の上からインドにプレゼンスを築くことに関心があり、Intelligroupは日本市場にプレゼンスを築くことを望んでいる。従って両社の提携は相互補完関係を形成できると言う。