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2010-06-22 ArtNo.43529
◆インド、1兆米ドル・アフガン鉱業資源開発に意欲
【ムンバイ】米国防省が14日に発表したアフガニスタンに1兆米ドルにのぼる未開発の鉱業資源が存在するとのレポートは、アフガニスタンを鉱山開発のホットベッドに変身させるほどのインパクトを世界に与えたが、隣国インドも素速く反応、翌15日には、インドのB K Handique鉱業相がアフガニスタンのWahidullah Shahrani鉱業相とニューデリーで予定外の会談を行った。
ビジネス・スタンダードが6月17日ハンディーク鉱業相の談話を引用し報じたところによると、アフガニスタンは揺籃期にある同国鉱山業の成長促進を図っている。隣国に位置するインドは自然のパートナーであり、インドの民間企業は、幹線道路から送電網、通信網、水力発電用ダムの建設までアフガニスタンのインフラ開発に参画できる。
ハンディーク鉱業相はシャハラニ鉱業相との会談後、インド地質調査局(GSI:Geological Survey of India)幹部と意見を交換した。GSIは安全確保を条件に協力を約束した。これは大部分の鉱業資源はタリバンが支配するパキスタンとの国境地帯に位置するため。これを受けてアフガニスタンの地質学者が7月にラジャスタン州JaipurのGSI西部支所を訪れ、合同会議を催すことになった。その実、GSIとアフガニスタンの関係は100年以上の歴史を有する。GSIは19世紀末にアフガニスタンにおける最初の地理調査を行い、その時GSIが作成した地図が今も使用されている。
インド鉱業省筋によると、アフガニスタンはインドの民間企業に5種類の鉱物、即ち石炭、鉄鉱石、銅、コバルト、金の開発を求めている。ハンディーク鉱業相によれば、インドは銅鉱石と銅精鉱の主要輸入国だが、アフガニスタンには大規模な銅鉱床が存在し、開発を待っている。例えばHindustan Aluminium Company Ltd(HINDALCO)は、必要な銅鉱石の15%を調達するため、新たな海外銅鉱山の権益を買収するか、コスト高で閉山した同社所有のオーストラリア鉱山の採掘を再開するか検討している。
アフガニスタンはまたインドの民間鉄鋼メーカーが同国で鉄鉱石を採掘し、製鉄所を建設することを望んでいる。しかしインドの鉄鋼メーカーは同提案に慎重な姿勢を見せている。なぜならアフガニスタンは内陸国家で、国内市場も小さいことから、如何なるプロジェクトにしろ、離陸させるには、隣国パキスタンの港湾へのアクセスを確保する必要がある。
アフガニスタンは6月25日にロンドンで製鉄/鉄鉱業投資家会議を催す予定で、多国籍企業200社余りの参加が予定されている。インドも公共民間企業の代表から成る鉄鋼/鉱業視察団をアフガニスタンに派遣する予定だ。
アフガニスタンはインドの電力部門に石炭を供給することにも強い関心を寄せており、またインドの支援を得て国内に発電所を設けることも検討している。
米国防省はその報告書の中でアフガニスタンを『リチウムのサウジアラビア』と形容しているが、ハンディーク鉱業相とシャハラニ鉱業相との会談では、携帯電話やラップトップ・コンピュータ用バッテリーの主要原料として注目されるリチウムに関してはさしたる意見の交換はなされなかったようだ。
鉱業省オフィシャルは、アフガニスタンと早い時期に関係覚書を交換し、交渉を具体化するようハンディーク鉱業相に提案したと言う。同筋によると、インドは最近ナムビアおよびコロンビアと覚書を結び、チリおよびペルーとの覚書交換も準備している。ハンディーク鉱業相によれば、シャハラニ鉱業相と会談した際には、具体的な文書の交換はなされなかったが、アフガニスタン側はインド側の意見を最後まで聞く姿勢を示したと言う。
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