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2010-06-30 ArtNo.43572
◆自動車企業動静:タタ新工場建設、現代/ベンツR&Dに注力
【バンガロール】市場規模の拡大とともに競争も過熱するインド自動車市場において、Tata Motorsは、小型商用車の設備能力を拡張、Hyundai Motorは輸出から国内販売に重心をシフト、メルセデス・ベンツはインドでのコンポーネント調達に力を入れている。
デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月25/26/29日報じたところによると、Tata Motors Ltd(TML)は複数の金融手法を通じ内外の市場でおよそ4700クロー(US$10.22億)を調達、債務の返済と拡張資金に充当する。TMLはピックアップ・トラックAceの新工場を建設、競争が過熱する軽商用車市場のシェア維持を図る。TMLは超小型車Nanoの国際市場を開拓する計画の一環として近くネパールにおいて試験走行を開始する。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが26/29日伝えたところでは、金融危機で欧州向け輸出が25%縮小したHyundai Motor India Limited (HMIL)は、アメリカ及びアフリカ市場に目を向けている。同社のArvind Saxena上級副社長は、南米や南アフリカ市場の開拓を通じ欧州市場で失った分を補填する考えを明らかにした。インド最大の自動車輸出会社HMILは2009年には生産量の48%を輸出したが、2010年には国内販売のシェアを前年の52%から55%に拡大することを計画している。一方、同社がアンドラプラデシュ州Hyderabadに設けたエンジニアリング開発センターでは、コンパクトなハッチバック・カーSantroより一層小型な新モデルの設計開発が進められている。新モデルは来年発売される。Y.S. Roh重役(MD)によると、400人以上のエンジニアが同プロジェクトに取り組んでいると言う。
デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ファイナンシャル・エクスプレスが28/29日報じたところによると、急成長する新興市場の需要に応じる狙いから高級車メーカー、Mercedes Benzは向こう数年間に、インドにおけるキー・コンポーネントの調達を拡大するとともに、インドを研究開発(R&D)ハブにする計画だ。同社はバンガロールR&Dセンターのエンジニアリング・スタッフを年内に250人増員、650人にする。Mercedes Benz Indiaは28日、中古車ビジネスに参入した。親会社は2009年に子会社Proven Exclusivityを設立、世界35カ国で中古車ビジネスを開始したが、インドでも中古のメルセデス・ベンツが最低150万ルピーで購入できるようになる。
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