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1995-12-19 ArtNo.4360
◆<星>CBDに200万平方ftオフィス・スペース追加
【シンガポール】ラッフルズ・プレースからタンジョン・パガルに至る一連の再開発計画により、新たに200万平方フィートのオフィス・スペースが創出され、同地区の既存の150万平方フィートに追加される。これによりシェントン・ウェイ界隈が再び主要なオフィス街として再生する見通しだ。
大部分の開発プロジェクトはロビンソン・ロード沿いに集中しており、これらには、SIAビルディング、ファースト・キャピタル・コープのNo.57ロビンソン・ロード、DBSランドのNo.39ロビンソン・ロード、POSバンク本部ビル、OUTビルディングが含まれる。中央ビジネス街(CBD)のオフィス・ビルが老朽化するなかで、こうした再開発ブームは今後も持続する見通しだ。コリアーズ・ジャーディン幹部は、比較的古いオフィス・ビルは再開発されなければ、グレードBに位置づけられ、グレードAのそれを20-40%下回る賃貸料に甘んじる他ないと指摘する。リチャード・エリスによれば、セシル・ストリートのビルは築後8~13年で、再開発の時期を迎えている。またジョンズ・ラング・ウートン(JLW)幹部は、ラッフルズ・プレースの再開発の余地が限られていることから、今後再開発活動はシェントン・ウェイからタンジョン・パガルに拡散すると予想する。再開発を促進するもう一つの要因は、政府のデベロプメント・ガイドラインでプロット・レシオが引き上げられたこと。また政府が地下鉄タンジョン・パガル駅周辺の開発入札を募集する計画を発表、新築オフィス・ビルの林立が予想されることから、同地区の既存オフィス・ビルのオーナーはアップ・グレードの圧力を受けている。
最も注目されるのはシン・クワン・ハウスとICBビルディングを合体してシンガポール・エクスチェーンジ・センターを開発する計画で、同ビルにはシンガポール証取(SES)とシンガポール国際金融取引所(SIMEX)が入居する予定だ。同プロジェクトが実現すればシェントン・ウェイは名実ともに金融センターの地位を回復できる。しかし同プロジェクトの実現は、再開発に伴うディファレンシャル・プレミアムがいくらに設定されるかにかかっている。もし同プレミアムがあまり高額ならデベロッパーは再開発を見合わせる可能性が有ると言う。(ST:12/18)
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