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2010-07-07 ArtNo.43601
◆中印、アフガニスタン鉱物資源共同開発の可能性協議
【北京】インドと中国は5日、幅広い二国間関係を構築する努力の一環として、アフガニスタンにおける膨大な鉱物資源を活用する共同調査を含む第三国における協力の可能性を協議した。
ビジネス・スタンダードが7月5日報じたところによると、Manmohan Singh首相の特使として、4日間の日程で北京を訪れたShiv Shankar Menon国家安全顧問(National Security Advisor)は5日、楊潔チ(Yang Jiechi)外相と会談、ハイレベルな外交交渉の日程をスタートした。メノン国家安全顧問との1時間半にわたる会談後、共同記者会見した楊外相は、「話し合いは、極めて良好で、幅広い問題に関して意見を交換できた」と語った。
伝えられるところによれば、経済、取り分け今年600億米ドルの大台にのる見通しの二国間貿易問題が話し合いの大きな部分を占めた。
楊外相は「我々は、二国間のハイレベルな意見交換を促進することや、相互投資や協力の環境を醸成するために二国間貿易を一層拡大する問題、ひいては第三国においてある種の問題で協力する可能性、さらには経済領域における3者協力や4者協力の可能性も話し合った」と語った。楊外相が第三国におけるプロジェクトに言及したのは注目される。なぜなら中印両国はアフガニスタンの数兆ドルに上る鉱物資源の開発に共通の関心を抱いており、二国間の協力プロジェクトにはアフガニスタンにおける協力が含まれると見られるため。
最近の報道によれば、アフガニスタンには鉄、銅、コバルト、金、リチウム等の豊富な鉱物資源が存在する。インド、中国、米国、そして現在アフガニスタンにプレゼンスを有する多くの欧州諸国が協力してこうした鉱物資源を開発するなら、タリバンの反乱の下で困窮するアフガニスタンの前途を一変させることができるかも知れない。
両者の話し合いには、7月6日からスタートするパキスタンのAsif Ali Zardari大統領の訪中等、パキスタンに関わる問題も含まれていたものと見られる。Zardari大統領の訪中は、両国が協力して2つの原子力発電所を建設する取り決めが主要な目的とされるが、インドは中国がパキスタンに核反応炉を供給することに、懸念を表明している。
楊外相は「二国間関係のある種の側面に関しても意見を交換した」と語ったが、パキスタン問題やインドが懸念する核反応炉2基の建設には直接言及しなかった。
メノン国家安全顧問は、6日に予定される温家宝首相及び戴秉国国務委員との会談の席でも、これらの問題を取り上げるものと予想されている。
この他両者は、最近閉幕したトロントにおけるG20会議のような国際首脳会議に先だって、共通する立場を確認するための準備会議を催す問題も話し合った。楊外相はこの日の記者会見では、総じて二国間関係のポジティブな前途を描いて見せた。
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