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2010-07-26 ArtNo.43675
◆産業動静:運輸
○今後10年のロジスティクス必要投資額US$5千億
【チェンナイ】インドの物資輸送量は向こう10年間に3倍に増加する見通しで、このため同期間に5000億米ドルを投じてロジスティクス・インフラを補強せねばならない。
ファイナンシャル・エクスプレスが7月16日伝えたところによると、インド産業連盟(CII)が14-15日主催した全国ロジスティクス会議の席上、米国のコンサルティング会社McKinsey & Companyは、以上の報告を行った。5000億米ドルの投資の内訳は道路インフラに50%以上、鉄道に40%で、同投資がなされないなら不十分なロジスティクス・インフラに伴う年間損失額が現在の450億米ドル、国内総生産(GDP)の4.3%から、2020年までに1400億米ドル、GDPの5%以上に拡大すると言う。
○中国が近隣諸国交通インフラに積極投資
【ニューデリー】中国がモンゴルのカラコルムからジャム&カシミールの紛争地帯に属するGilgit-Baltistan地区を経由してパキスタンに至る鉄道の建設や、チベット鉄道のネパールへの延長、雲南省とミャンマーを結ぶ道路網の拡張と鉄道の建設等、インド近隣諸国の交通インフラに莫大な投資を行い、インド包囲網を構築しつつあるとの懸念が高まっている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月19日報じたところによると、アフガニスタンは北京に対し、両国間の交通インフラへの投資を要請しているもようで、バングラデシュも南東部の港湾都市チッタゴンに深水港を開発するよう中国に求めている。中国の援助でスリランカ南部に開発中のハンバントタ(Hambantota)港は工期を数ヶ月短縮、今年11月に開港する予定だ。
○Tata NYK Shipping、船団拡張
【コルカタ】Tata Steelと日本郵船の50:50の合弁会社Tata NYK Shipping Pte Ltd(TNSPL)はその船団の規模を2007年の1隻から今日の11隻に拡大した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月22日伝えたところによると、11隻中1隻が持ち船で、残りはチャーター船。これらの船舶には4万5000~6万トン(dwt)のSupramax、6万5000~9万トンのPanamax、そして15万トン以上のCapesizeが含まれ、主にタタ・グループのニーズに応じ、石炭、鉄鉱石、ボーキサイト、鋼材、等のドライバルク(Dry Bulk:穀物、金属など)やブレークバルク(Break Bulk:コンテナ規格から外れた物資)の輸送を手がけている。
年間貨物処理量は2008-09年の448万トンから2009-10年の679万トンに52%、売上げは250クロー(US$5320万)から352クロー(US$7491万)に40%、それぞれ増加した。しかし同期の最終損益は1クロー(US$21.28万)の利益から3クロー(US$63.84万)の損失に後退した。
○Kochi- Coimbatore貨物専用道路建設
【ニューデリー】ケララ州政府とタミールナド州政府は共同で、『Kochi- Coimbatore貨物専用道路(Kochi- Coimbatore dedicated freight corridor for road transport)』プロジェクトを進める。
ザ・ヒンドゥーが7月17日報じたところによると、ケララ州政府のElamaram Karim工業部長は16日記者会見し以上の消息を語った。それによると、中央政府のAnand Sharma商工相が両州政府代表の合同会議を招集し、同プロジェクトについて協議する。インド貨物専用鉄道会社(DFCCIL:The Dedicated Freight Corridor Corporation of India Ltd)が調整役を務める。
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