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2010-09-08 ArtNo.43891
◆高速増殖実験炉運転25周年を期にANPU2010会議開催
【チェンナイ】インドが今後進める高速増殖炉(FBR:Fast Breeder Reactor)プロジェクトに内在するバグを除去する使命を負うてタミールナド州Kalpakkamに設けられた40MW(メガワット)の高速増殖実験炉(FBTR:Fast Breeder Test Reactor)が、10月に運転開始以来25年の節目を迎える。これに合わせて、10月10日からアジアの原子力展望に関する国際ワークショップ『Asian Nuclear Prospects 2010 (ANUP 2010)』がタミールナド州Chennaiで催され、世界のトップ原子力科学者250人以上が出席する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月6/7日報じたところによると、タミールナド州Kalpakkamのインディラ・ガンディー原子力研究センター(IGCAR:Indira Gandhi Centre for Atomic Research)が管理するFBTRは、連続2万5000時間の燃焼を想定して設計されたが、これまでに1トンの燃料が投入され、すでに16万5000時間稼働し続けている。2002年10月3日には10万時間稼働の記念式典が催された。
IGCARのBaldev Raj所長によると、FBTRの課題はほぼ全て検証し尽くしたため、注入した燃料の大部分を抜き取ったが、一部を残し、いつまで稼働し続けることができるか、見守っていると言う。
ウラニウム235とウラニウムの突然変異同位体プルトニウムを通常30:70の比率で混合した燃料を用いるFBRは、消費したプルトニウム以上のプルトニウムを生産できる。しかも分裂し易い低品質なウラニウムが用いられるため、ウラニウム原料が少ないインドにとっては極めて重要な技術と言える。
FBTRは液化ナトリウムの処理等、インドの科学者に多くの重要なレッスンを施した。インドが保持する大部分の反応炉は加圧重水炉(pressurised heavy water reactor)で、冷却剤として水を用いている。これに対してFBRは液化ナトリウムを冷却剤として使用している。反応炉はスチーム発電機に隣接しているが、液化ナトリウムは水と接触すると水素と反応し、爆発する特性を有する。IGCARの科学者らはFBTRの運転を通じ、こうした問題を管理する貴重な体験を得た。
IGCAR化学部のP R Vasudeva Rao主任によると、IGCARは10億分の1の確率で存在する水素を検知するセンサーと、同確率が10億分の50を超えると、事故発生予防装置が作動するメカニズムを開発した。同センサーは、FBRの先進国フランスの認証を受けたが、フランスの科学者も驚嘆したと言う。
インド政府は今後一連のFBRの建設を準備しており、先ず500MWのプロットタイプをやはりKalpakkamに設ける予定だ。
来月10~13日に催される第2回ANUP会議には、国際原子力機関(IAEA:International Atomic Energy Agency)のユーリ・ソコロフ(Yuri Sokolov)次長や原子力委員会(Atomic Energy Commission)のSreekumar Banerjee委員長らが出席、講演すると言う。
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