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2010-09-17 ArtNo.43934
◆カシミール軍政解除巡り全政党会議開催
【ニューデリー】カシミール情勢の悪化にショックを受けたインド政府は13日、全べての党の代表による会議を15日に催す方針を決めた。
デカン・ヘラルド、ファイナンシャル・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが9月13/14/15日伝えたところによると、カシミール渓谷における争乱がエスカレートする中、政府は13日、治安問題閣僚委員会(CCS:Cabinet Committee on Security)会議を催し3時間にわたり対策を協議したが、何らかの方針を決定する前により大きな政治的コンセンサスを形成する必要があると判断、以上の方針を決めた。
Manmohan Singh首相はこの日、CCS会議に先立って軍上層部に対し「ジャム&カシミール民衆の経済的発展を確保せねばならない。不満解消が図られねばならず、政府は暴力を放棄する全ての関係者と話し合うことを希望する」と語った。
警官隊の発砲で13日には17人が犠牲になったが、翌14日、争乱はカシミール渓谷のさらに多くの地域に拡大した。こうした中で、統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)政府は、カシミールにおける軍の役割引き下げに対する野党の支持獲得を目指し、全ての党の代表による会議を開くことを呼びかけたが、地元紙は、「政府の思惑通り野党の支持が得られる可能性は少ない」、「政府は軍事特別法(AFSPA:Armed Forces Special Powers Act)をより人道的なものに改める提案を通じ、ジャム&カシミールのより広範な民衆の心を掴みたい考えだが、同提案にどれほどの政治的牽引力があるのかは定かでない」、「政府は与野党すべての代表を含む国会議員団をジャム&カシミールに派遣することを計画しているが、AFSPAの部分的解除や修正に関するコンセンサスを形成するのは困難」等と報じている。
○Mufti人民民主党議長、会議出席
【スリナガル】消息筋によると、カシミール地方の最大野党、人民民主党(PDP:People's Democratic Party)党首のMehbooba Mufti女史も同党の3人のメンバーを引き連れ、全政党会議に出席することを認めた。
ザ・ヒンドゥーとデカン・ヘラルドが9月15日報じたところでは、PDPは過去3ヶ月にわたる争乱に関してこれまでのところ公式のコメントを控えている。しかしスリナガルとニューデリーを結ぶ商業航空便は欠航している。
○Omar首席大臣、全党会議をスキップ
【スリナガル】ジャム・カシミール民族協議会(NC:National Conference)は同党出身のFarooq Abdullah新再生可能エネルギー相を団長とする州議会議員団を全党会議に派遣する。
デカン・ヘラルドとザ・ヒンドゥーが9月14/15日報じたところによると、NC総裁を務めるOmar Abdullah首席大臣は欠席する見通しだ。理由は伝えられていない。
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