SEAnews 2010-10-29 ArtNo.44137

【ムンバイ】カルナタカ州Bangalore拠点のバイオテクノロジー企業Biocon Ltdは2014年までに1億6100万米ドルを投じマレーシアに類似生物製剤製品(biosimilar products)の製造および研究開発(R&D)施設を設ける。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネスライン、ザ・ヒンドゥー、ファイナンシャル・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが10月27／28日伝えたところによると、BioconのKiran Mazumdar Shaw会長兼MDは27日以上のステートメントを発表した。それによると、上記投資は計画の第1期分で、Bioconはマレーシアのバイオ産業機関Malaysian Biotechnology Corporation Sdn Bhdと、関係文書(business intent documents)に調印した。
新施設はジョホール州のバイオテック・パーク『Bio-Xcell』に設けられ、2014年までに稼働する。Biocon Ltdは今月18日、Pfizerと、独自開発した4種類のインスリン類似生物製剤製品(insulin biosimilar products)の国際マーケッティング契約を結んだが、マレーシアの新施設では、インスリン類似生物製剤製品が生産されると言う。
○GlaxoSmithKline、ワクチン販売梃子に成長加速
【ムンバイ】GlaxoSmithKline Pharmaceuticals(GSK)は、インドにおけるワクチンの販売を再開、年率14～15％の成長を目指す。
ビジネス・スタンダードが10月28日報じたところによると、GSKのMehernosh Kapadia重役(上級ED)は28日ロイター通信の電話インタビューに応じ、以上の計画を明らかにした。それによると、過去数年、同社のインドにおける売上げの伸びは、市場の伸びを下回っていたが、今年は14～15％の成長が望める。目下、ワクチン販売は同社のインド売上げに9～10％貢献しているが、2年内に15％に引き上げると言う。
○GlaxoSmithKline、糖尿病薬ロシグリタゾンを回収
【ムンバイ】GlaxoSmithKline Pharmaceuticals(GSK)は、タイプ2型糖尿病治療薬ロシグリタゾン(Rosiglitazone)をインド市場から回収した。
ヒンドゥー・ビジネスラインが10月29日伝えたところによると、心拍を早め、心臓発作を併発するとの報道で、ロシグリタゾンの前途に陰影が生じている。欧州当局は同薬品の市販を禁じ、米国食品薬品局(FDA)はその使用を制限した。こうした中でインド薬品監督総監(DCGI：Drug Controller General of India)も今月初、州薬品監督局に同薬品の輸入と国内における製造を禁止するよう指示した。