SEAnews 2010-11-05 ArtNo.44162

【コルカタ】国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)と民間部門鉄鋼メーカーJSW Steel Ltdは熱間圧延(HR)製品価格を約2％引き下げた。
ビジネス・スタンダードが11月2／3日報じたところによると、SAILのC S Verma会長は、国際価格の値下がりと、ルピーの対米ドル相場強化に伴い熱延鋼価格を1～2％引き下げたと語った。JSWは自動車産業や白物産業で用いられるHR製品を2％値下げした。
冷間圧延(CR)鋼メーカー筋は、多くの鉄鋼メーカーが需要増に応じるため、一斉に設備能力を拡大したことに伴う供給過剰が値下がりの原因と指摘した。また中国の金利引き上げも影響していると言う。
○パンジャブ州、鉄鋼ユニット禁止措置解除
【チャンディガル】環境省は、インドの鉄鋼ハブ、パンジャブ州Fatehgarh Sahib県Mandi Gobindgarhに新スチール・ユニットを設けることを禁じた措置を近く解除する。
ファイナンシャル・エクスプレスが11月1日伝えたところによると、パンジャブ汚染管理局(PPCB:Punjab Pollution Control Board)筋は同紙に以上の消息を語った。環境省はPPCBの報告から環境保護措置が改善されたことに満足、以上の方針を決めた。これは同地に鉄鋼ユニットを設けることを計画するものにとっては朗報と言う。
○Essar Steelも森林法違反？
【ブーバネスワル】Posco India、Vedanta Aluminium、Jindal Steel & Power Ltd (JSPL)に続き、Essar Steel Ltd(ESL)が、環境森林法違反の廉で、環境保護グループの非難を受けている。
ビジネス・スタンダードが11月2日報じたところによると、オリッサ野生協会(WSO:Wildlife Society of Orissa)は、ESL子会社のEssar Steel Orissa Ltd (ESOL)が年産600万トンの鉄鋼プラントと225MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の発電施設を計画するParadipの用地は、沿岸規制地区(CRZ:Coastal Regulatory Zone)に属しており、同地における浚渫作業は、CRZ規則に違反していると非難している。また18.83ｈａの森林地区における建設工事も1980年森林保護法(Forest Conservation Act of 1980)に違反していると言う。