【ニューデリー】国営鉱山会社National Mineral Development Corporation (NMDC)と国営鉱物金属貿易会社Mineral and Metal Trading Corporation(MMTC)は、日本鉄鋼メーカーに対する鉄鉱石の長期供給契約を巡り対立している。
ビジネス・スタンダードとエコノミック・タイムズが1月5日報じたところによると、MMTCが日本鉄鋼企業との早期契約締結を目指しているのに対し、NMDCは利益率が低いことを理由に長期契約(LTA:long term agreement)締結に反対している。NMDCがMMTCを通じて日本鉄鋼メーカーと締結した既存のLTAは今年3月31日に期限が切れる。消息筋によると、契約が調印されれば2.8％のコミッションを得られるMMTCは早期締結を目指しているが、NMDCは運賃の上昇と予想される関税引き上げを懸念していると言う。 ○専門委員会、POSCO事業に環境認可
【ブーバネスワル】専門家委員会(EAC:Expert Appraisal Committee)は3日、韓国企業POSCOが120億米ドルを投じオリッサ州Paradip付近にメガ鉄鋼プラントを設ける計画に条件付きで環境認可を与えた。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネスライン、ビジネス・スタンダードが1月4日伝えたところでは、EACが提起した条件を遵守するならPOSCOはプロジェクトの遂行が困難になるものと見られる。この他、依然として複数の当局の認可を別途受けねばならず、取り分けプロジェクトが少数部族の権利を侵害しないか否かに関する当局の判断の行方が注目されている。加えて、Khandadhar鉱山の開発に対する最高裁の判決もプロジェクトの成否を左右する見通しだ。 ○SAIL、海外に鉄鋼プラント建設計画
【ニューデリー】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)は、コークス用炭や鉄鉱石等の原料供給を確保し、また海外に足場を設ける狙いから、国外に鉄鋼プラントを設けることを計画している。
ファイナンシャル・エクスプレスが1月1日報じたところによれば、SAILは外国政府から当該国に合弁で製鉄所を設けるよう招請され、用地と鉄鉱山及びコークス用炭鉱山が割り当てられた場合に限り海外に新工場を設ける方針だ。SAILのCS Verma会長によると、既に複数の外国政府からその種の招請を受けており、目下検討中と言う。消息筋によると、インドネシア政府もSAILにその種の打診を行っているもようだ。