SEAnews 2011-01-11 ArtNo.44344

【ニューデリー】インドの2010年12月の商品貿易輸出は過去33ヶ月来最高の225億米ドルをマーク、前年同月比36.4％の大幅増加を記録した。
ヒンドゥー・ビジネスライン、ファイナンシャル・エクスプレス、fカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが1月8／9日報じたところによると、商工省は8日以上の暫定統計数字を発表した。それによると、対照的に2010年12月の輸入は前年同月比11.1％減の251億米ドルと、過去14ヶ月来の最低を記録、同月の貿易赤字は過去3年来最も小幅な26億米ドルに縮小した。
この結果、年初9ヶ月(2010/4-12)の輸出は前年同期比29.5％増の1647億米ドル、輸入は同19％増の2471億米ドルで、貿易赤字は824億米ドルとなった。
商工省のRahul Khullar次官によると、対米輸出は極めて良好で、欧州連合(EU)向けも悪くない。輸出市場多角化努力の奏功も、好調の主因と見られる。例えばエンジニアリング輸出の112％の伸びには、コロンビア等のラテン・アメリカ市場が寄与した。
第4四半期の輸出は通常500億～600億米ドルのため、2010－11会計年度通年の輸出額は2150億～2250億米ドルに達し、貿易赤字は当初予想の1300億米ドルから1180億～1200億米ドルに縮小する見通しと言う。
○労働集約産業に限り輸出奨励措置：商工省次官
【ニューデリー】インド政府は今月末、輸出拡大に苦労する労働集約産業に対象を絞った輸出奨励措置を発表する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネスラインが1月9日報じたところによると、Rahul Khullar商工省次官は8日以上の消息を語った。それによると、財政難に直面する政府としては、輸出が好調な部門に対する奨励措置は廃止する他ない。例えば宝飾品輸出に対する奨励措置を継続するのは最早困難と言う。
2010年12月には、茶、野菜・果実、鉄鉱石(-93%)、手工芸品、石油(-13.5%)の5品目の輸出がマイナス成長を記録したと言う。