SEAnews 2011-03-22 ArtNo.44508

【ニューデリー】今年2月の輸出は昨年同月の160億9000万米ドルから236億米ドルに49.8％増加した。
ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルド、エコノミック・タイムズ、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ファイナンシャル・エクスプレスが3月10／11日報じたところによると、商工省のRahul Khullar次官は10日記者会見し、以上の消息を明らかにした。それによると、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの新市場開拓努力の奏功や米国やその他の市場の需要増加が追い風になり、2月の輸出は猛烈なスピードで成長した。
この結果、年初11ヶ月の輸出は前年同期の1530億米ドルから2082億米ドルに31.4％増加、今年通年の輸出目標2000億米ドルを1ヶ月繰り上げ、超過達成した。この分では今年通年の輸出総額は2300億～2350億米ドルに達する見通しだ。
2月は輸入も昨年同月比21.2％贈の317億米ドルを記録、この結果、貿易赤字は1月の80億米ドルから81億米ドルに僅かながら拡大した。年初11ヶ月の輸入は昨年同期比18％贈の3053億米ドルを記録、貿易赤字も971億米ドルに達した。通年の輸入額は3500億米ドル前後と見られ、貿易赤字は1050億～1150億と予想される。
○経常収支赤字、GDPの2.5％に改善も
経常収支赤字の国内総生産(GDP)に対する比率は、昨年度の3.5％から2.5～2.8％に縮小するものと見られる。
今年通年の経常収支赤字のGDP比率については、中央銀行が3.5％と予想していたが、首相経済諮問委員会(PMEAC:Prime Minister's Economic Advisory Council)は先月3％と予想した。しかし、2月の輸出が急増したことから商工省は2.5～2.8％のレベルにとどまるものと予想している。
○年間輸出、3年内に4500億米ドルに
【ニューデリー】今年通年の貿易赤字は1200億米ドル前後に達する見通しだが、インド政府は向こう3年内に年間輸出額を、今年通年の2250億米ドル前後から4500億米ドルに倍増させることを通じ、貿易赤字の拡大を抑制する方針だ。
エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月12／13日伝えたところによると、外国貿易総局(DGFT:Directorate General of Foreign Trade)のAnup K Pujari総監は、12日に催された外国投資政策(FTP:Foreign Trade Policy)に関するオープンハウス会議の席上、記者団に以上の政府方針を語った。
それによると、今年通年の輸出額は、政府が目標とした2000億米ドルを上回る2250億米ドルに達し、貿易赤字は1200億米ドル前後になりそうだ。これは国内総生産(GDP)の2.5％を下回る。政府は同比率を一層引き下げることを目指していると言う。
○経済特区からの輸出、年初9ヶ月に46.7％増加
【ニューデリー】今年初9ヶ月(2010/4-12)の特別経済区(SEZ)からの輸出額は22万3132クロー(US$495.799億)と、前年同期に比べ46.7％増加した。
エコノミック・タイムズとヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月17日報じたところによると、Jyotiraditya Scindia商工担当国務相は16日の国会下院における答弁の席上、以上の数字を明らかにした。それによると、国内に130存在する保税地域が現在輸出を行っており、これには、『2005年SEZ法(SEZ Act 2005)』が発効する前に設けられた、中央政府が管轄する7SEZ、州政府と民間部門が管理する12SEZが含まれる。SEZからの輸出はインドの輸出総額の4分の1を占めている。