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1996-01-04 ArtNo.4455
◆<馬>市場開放/競争過熱で電信電話銘柄に明暗:TA証券
【クアラルンプル】マレーシア電信電話業界の先行きは、市場の開放と自由化にともない、既存電話会社のマージンが縮小する一方、新規参入会社も市場シェア獲得と投資回収の困難に直面するものと見られ、業界全体として見た場合、決して楽観できないが、足腰の強い企業は現在の地位を維持できると言う。
TA証券の最新報告書によれば、上場電話会社のうちテレコム・マレーシアBhd(TMB)とテクノロジー・リソーシズ・インダストリーズ(TRI)の2社株は、「保持」もしくは「押し目買い」を勧めることができるが、タイム・エンジニアリングは他社株に「乗り換え」た方が無難と言う。TMBを勧める理由として、TA証券は、同社の固定回線電話サービス領域における独占的地位と、利幅の大きい国際・国内長距離電話サービスに対する移動電話会社からの脅威が小さいことなどを指摘。TRIについては、移動電話サービス市場の70%以上のシェアを握る業界リーダーであること、加入者ベースと回線使用量の大きさで優位に立っていること、さらに各種のサービスをカバーする懐の深さが新規加入者の獲得を容易にしていると指摘している。それに反して、タイム・エンジニアリングは南北高速道路(NSE)沿いに光ファイバー・ケーブルを敷設しているが、まだこれを十分活用していない。また同社は、固定回線電話サービスへの参入を計画しているものの、テレコム・マレーシアの同領域における独占的地位が大きな壁になるはずで、同社はまだ業界にニッチを確保するに至っていないとしている。(MBT:1/2)
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