【ムンバイ】インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)は22日、国内銀行の海外支店が、製造業およびインフラ産業領域の企業のルピー債務の支払いに当てるために対外商業借款(ECB:external commercial borrowing)をアレンジすることを禁止した。
中央銀行RBIは、その通達の中で、「インド国内銀行の海外支店や海外子会社が、対外商業借款を手がければ、インド銀行システム内部にリスクを囲い込むことになる」と指摘している。
中央銀行はさらに「銀行およびその海外ユニットは、他の金融機関から借り入れを計画する国内企業の海外子会社に対して信用保証を提供してはならない」と述べている。
○外国機関投資家、債券市場から10億6000万米ドル引き上げ
【ムンバイ】外国機関投資家(FII:Foreign institutional investors)は、利回りは過去数ヶ月来最高をマーク、ルピー相場は引き続き安定しているにも関わらず最近、インド債に対する興味を喪失したようで、過去数週間売り越しとなっている。
外国機関投資家は、10年もの債券の利回りが4月7日に9％を突破、過去4ヶ月来最高を記録したにも関わらず、4月に入ってこれまでに10億6000万米ドルをインド債券市場から引き上げた。とは言え、一部資金の流出は予想されていた。流出した10億6000万米ドルの内、4億5000万米ドルは、短期国債(treasury bills)の満期に伴うものだった。
インド準備銀行(RBI:Reserve Bank of India)は、外国機関投資家が4月以降、短期国債に投資することを禁止した。外国機関投資家は今年1－3月に61億米ドルをインド債券市場に注入したが、そのうちの大部分は短期国債に投資されていた。また、外国機関投資家は若干慎重になっている。なぜなら先物プレミアムが上昇しており、総選挙の結果も間もなく明らかになるからだ。
○在外インド人預金通じ過去半年間に650億ドル流入
【ニューデリー】英国在住の著名実業家スワラージ・ポール卿は、「過去6ヶ月間に在外インド人(NRI:non-resident Indians)の預金を通じ、ほぼ650億米ドルがインドに流入した」と語り、インドの経済発展に対するNRIの役割を改めて指摘した。
英国拠点のキャパロ・グループの創業者で会長を務めるポール卿は、「インドはNRIコミュニティーの貢献を忘れる傾向が見られる」と指摘した。
○印米政府、両国民の海外口座情報シェアで合意
【ニューデリー】インドと米国は、出処不明の資金(unaccounted wealth)が海外に隠匿されるのを防止する主要なステップとして、両国民がそれぞれの国に保持する口座情報をシェアすることで合意した。
インドは近く米国と関係協定に調印する。これによりニューデリーは、米国民がインドの様々な金融機関に保持する口座や投資に関する情報をシェアすることができる。米国は、その国民が、米国内国歳入庁(IRS:Internal Revenue Service)の目を盗んで、インドの銀行やその他金融機関に隠匿した資金を厳しく取り締まることができる。
【ニュースソース】
RBI stops banks from extending ECBs for repaying rupee loans
FIIs pull out $1.06 bn from bonds
NRI deposits in India about $65 bn in last 6 months: Lord Paul
India, US to share offshore account details of citizens
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