SEAnews 1996-01-11 ArtNo.4543

【シンガポール】ドイツのハイテク材料会社ヴィーラント傘下のヴィーラント・メタルは9日、1400万Ｓドルを投じて建設したジュロン工場をオープンした。
ヴィーラントは銅および銅合金製コネクターやリードフレームを顧客のスペックに従って製造、モールディングや自動車、電子製品、コンピューター・メーカーに供給している。新工場は4年前にトゥアスに設けられた工場に代わり、アジア太平洋地域の顧客の需要に応じる。同グループの営業額は23億Ｓドルを超え、アジア太平洋地域の売上は10％を占める。新工場の初年度売上は6000万Ｓドルと見込まれている。一方、オウ・チンホック大蔵・通産国会委員会議長が開所式の席上語ったところによると、世界半導体産業の好調に支えられ、シンガポールのリードフレーム・メーカーは向こう2年間に年率30％の成長を見込んでいる。シンガポールの昨年のリードフレーム生産高は30％増の4億2000万Ｓドルを記録した。リードフレームはＩＣやＬＳＩなどのリードを支える枠構造で、材料として42％ニッケル鋼や銅合金が使用されると言う。(BT,LZ:1/10)