SEAnews 1996-01-16 ArtNo.4607

【シンガポール】エプソン・シンガポールは先週インクジェット・プリンターの9～25％の値下げを発表した。
これによりいずれも720dpi(ﾄﾞｯﾄ･ﾊﾟｰ･ｲﾝﾁ)のスタイラス・モノクロ820は299Ｓドル、スタイラス・カラーII720は599Ｓドルとなった。エプソン・スタイラス・カラーIIにはグリーティング・カード等の創作を容易にするエプソン・カードメーカーもセットにされている。またスタイラス・プロ、スタイラス・プロＸＬの購入者には設計事務所やデスクトップ・パブリッシング業者向けのアドウビ・フォトショップ・ソフトウェアー(S$385相当)が提供される。エプソン幹部によるとヒューレット・パッカードはモノクロ・デスクジェットを299Ｓドルで販売しているが、同機種は400dpiに過ぎない。エプソンは価格戦争を引き起こす考えはなく、Ｓｏｈｏ(ｽﾓｰﾙ･ｵﾌｨｽ/ﾎｰﾑ･ｵﾌｨｽ)市場にも受け入れやすい価格を設定したに過ぎない。エプソンはまたＡ2サイズ・カットシート・ペーパーに印刷できる世界最高速(400-800cps)の750dpiカラー・プリンター新製品、スタイラス1500を発表した。定価1499Ｓドルの同製品はデータプロセッシング／アカウンティング・アプリケーション、製造業や建設会社等のチャート／企画、広告業界のアプリケーション等に利用でき、本体に組み込まれた給紙装置により、ロール・ペーパーやバナーへの印刷もできる。
エプソンはシンガポールのインクジェット・プリンター市場は今年40％の成長を遂げ、特にＳｏｈｏ市場の成長は同率を上回るものと予想している。また同社のスタイラス・カラー・プリンターのほぼ50％がホーム・ユーザー市場に向けられているが、同市場は18～24カ月でピークに達する可能性があると言う。(BT:1/15)