SEAnews 1996-01-16 ArtNo.4610

【クアラルンプル】シーメンス・ニックスドルフ・インフォメーションシステムＡＧ(SNI)は2000年までにアジア太平洋地域の営業額を10億マルク(M$18億)に拡大する計画だ。
ＳＮＩのGerhard Schulmeyer社長によれば同社は欧州／米国／アジア太平洋地域の営業額への貢献を各3分の1とする計画だ。しかし1994－95年度の営業額128億マルク(M$230億)に占める欧州以外の比率は8％と、目標にはほど遠い。アジア太平洋地域への投資額は現在の4000万マルク(M$7200万)から今年度末までに5200万マルク(M$9360万)に拡大する。アジア太平洋地域の総営業額に対する貢献を3分の1に高める目標は主に企業買収とパートナーの経営に対する発言力の拡大を通じて達成される。同社はそのビジネスをサービス、ソルーション、プロダクツの3部門に分類しているが、主にサービスとプロダクツ部門の貢献で、ドイツ以外の地における昨年度営業額の伸びは27％、今年度当初2カ月のそれは47％に達した。年初2カ月の伸び率が維持されれば、今年の目標世界売上150億マルク(M$270億)の達成も容易だ。同社は1990年にシーメンスに買収された当時は20億マルクの累積損失を抱えていたが、今ではシーメンスの営業額に最大の貢献を果たし、ドイツＩＴ市場のナンバー・ワン、欧州ＩＴ市場でも指導的なプレーヤーに浮上していると言う。(STAR:1/15)