SEAnews 1996-01-19 ArtNo.4648

【シンガポール】シンガポールの製造業生産は昨年11月に16.2％の成長を遂げ、年初11カ月の成長率は10.5％となった。
経済開発局(EDB)が17日発表したところによれば、電子業は10月の22.6％から11月の36.7％に成長を更に加速、年初11カ月の成長率も18.9％を記録した。電子産業に精密部品を供給する金属製品部門も11月には16.8％、年初11カ月には16.2％の堅調な成長を見た。以下、電機／電器を除く機械9.0％／11.8％(11月/年初11ｶ月:以下同様)、プラスチック製品9.0％／10.0％、電機・電器4.3％／5.7％と続く。しかしながら工業化学品／ガス部門は10月の－47.1％に続き24％の落ち込みを見、年初11カ月の成長率は1.9％にとどまった。これはアイル・ムルバウ島石油化学コンプレックスが保守のため10月は完全に操業停止、11月も2.5週間にわたり休止したことによる。塗料／薬品業界も一部の工場が保守のため操業停止や減産を行ったことから8.9％のマイナス成長を記録、年初11カ月の成長率は1.3％にとどまった。石油精製業界も保守の影響を受けたが、それでも11月は1.2％のプラス成長を記録、年初11カ月のそれはマイナス2.0％となった。このほか印刷出版も10月に0.2％のマイナスを記録、年初11カ月の成長率は4.8％だった。(ST,BT,LZ:1/18)