SEAnews 1996-01-25 ArtNo.4723

【シンガポール】ニッサン・カー・ディーラーのタンチョン・モーターがブキティマ・ショールーム背後の広大な永久地権付き土地に豪華コンドミニアムの開発を始めたことから、同社が不動産市場進出に本腰を入れる前触れではないかと注目されている。
政府は1993年にブキティマ地区を住宅地に指定、同地のオーナーに工業物件の移転と跡地の再開発を義務づけたことから、同地区は開発ブームに沸いている。某外資銀行系証券会社の不動産アナリストは、「永久地権付き土地に限れば、タンチョンはブキ・スンバワン・エステート、シティー・デベロプメンツ、ＤＢＳランドに次ぐシンガポール第4位の大地主で、自動車の販売が困難になった今、こうした土地を他の有利な目的に転用しない理由はない」と指摘する。タンチョンの年次報告書によれば、目下181ユニットのコンドミニアムが建設されているウィルビー・ロード以外に同社はブキティマ、アパー・ブキティマ、ウッドランズ、アパー・アルジュニド・ロードにいずれも20万平方フィート余りの4つの永久地権付き土地を保有している。同社はこうした土地を早いものは60年代に購入しており、住宅として再開発後売却すれば多額の利益を期待できると言う。(ST:1/24)